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豪ドル/円 今日の見通し「米国の景気動向に豪ドルが反応する?」2023/10/4

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・NY原油先物市場は反発。4日に石油輸出国機構(OPEC)プラスがパネル会合を開催することから、過去3日連続で下落していた原油に買い調整が持ち込まれた。終値は前営業日比+0.41ドルの1バレル=89.23ドル(10月3日)。

・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.2%(前月+4.9%)だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。

・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。

今日のメインシナリオは

米国の景気動向に豪ドルが反応する?

本日は豪州にて主要経済指標の発表は予定されていない。昨日同様に米国や中国の株価動向が豪ドル相場のメインドライバーとなりそうだ。
米国時間には米9月ADP雇用統計や米9月ISM非製造業景況指数が発表される。強い結果となれば、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め長期化観測に繋がり、NYダウ平均を中心に株価が下落し豪ドル売りに繋がりそうだ。

また、本日は豪州の隣国であるニュージーランド(NZ)の中央銀行である、NZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を発表する。9月21日に発表されたNZ4-6月期国内総生産(GDP)が予想を上回る結果だった。RBNZはインフレ抑制には経済の減速が必要としているため、NZ経済の予想以上の強さはRBNZが金融引き締めを強化する一因となり得る。市場は本日RBNZは政策金利を5.50%で据え置くと予想しているが、声明がタカ派的になることを警戒している。仮にタカ派化していた場合には、昨日様子見姿勢を継続したRBAとの対比で豪ドルが対NZドルで売られる可能性があるため注意したい。

この先の個別相場変動

■米経済指標が予想を上回る
⇒米国経済は引き続き堅調
⇒インフレ抑制のために金融引き締めが長期化するとの見方が強まる
⇒米長期金利が上昇
⇒米株価指数は下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米経済指標
世界的な株価指数動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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