豪ドル/円今日の見通し「RBAは据え置き？新総裁の政策スタンスは？」2023/10/3

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日12:30 RBA政策金利発表！
・9月5日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・NY原油先物市場は続落。イラク北部からトルコに繋がるパイプラインが約6カ月ぶりに稼働を再開する見通しとなったことなどから需給の逼迫懸念が和らいだ。終値は前営業日比-1.97ドルの1バレル＝88.82ドル（10月2日）。

・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.2%（前月+4.9%）だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期（+7.0%）から鈍化した。

・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想（2.50万人増）を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7％で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。

今日のメインシナリオは

RBAは据え置き？新総裁の政策スタンスは？

本日、RBAが政策金利を発表する。RBAは6月に政策金利を4.10％に引き上げて以降、3カ月連続で政策金利を据え置いている。9月の金利発表後に公表された豪州の経済指標の結果を見ると、雇用は底堅さを維持し、家計消費は小幅ながらも前月から消費額が増加している。またインフレについては、原油をはじめとしたエネルギー価格の上昇を背景に総合CPIは上昇した。しかし、価格変動の大きいエネルギー価格などを除外するインフレは、引き続き加速のペースが縮小傾向にあることが確認できた。そのため、市場ではRBAは今回も政策金利を据え置くとの見方が大勢の予想となっている。
今回のRBA理事会は、ブロックRBA新総裁の下での初の金融政策会合となる。同氏の政策スタンスはロウ前RBA総裁から大きく方向性が変わることはないと市場は予想している。今後の金融政策の方向性について、これまでとスタンスが変わったと市場が受け止めるような発言等には念のため注意しておきたい。

この先の個別相場変動

■RBAの金融政策の方向性に変更がなかった
⇒市場は織り込み済み
⇒豪ドル相場への影響は小さい

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

RBA理事会
米10年債利回り動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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