目次
▼最新のドル円相場は…連日で年初来高値を更新する展開
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続...150円を視野に入れる展開となるか
▼ターニングポイント…まだ遅くない、今が買うタイミングなのか？
▼来週のイベント
💬宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）:X（Twitter）
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のドル円相場は…連日で年初来高値を更新する展開
今週のドル/円は、連日で年初来高値を更新する展開。米8月ISM製造業、非製造業景況指数が予想を上回る結果となり米経済の底堅さがドルを下支えする中で、一時147.87円前後まで上伸し年初来高値を更新しました。ドル高・円安の流れが加速しつつある中で本邦当局者による円安けん制が相次ぎました。しかし、円安けん制後は円高に振れるもののすぐに持ち直すなど効果は一時的で、市場参加者からは円安けん制後は押し目買いタイミングになりえるとの声も上がっていました。ただ、今週は新規材料に乏しいこともあり148円突破には至らず「底堅いが伸び悩む」展開となりました。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続...150円を視野に入れる展開となるか
ドル/円の週足チャートを見ると13・26・52週移動平均線が上向きを維持しており、強気のパーフェクトオーダー（移動平均線が上から短中長期の順）を形成しています。また、RSIについても70ラインに向け上昇していることから上昇基調が継続しており足元の動きも強いと見れます。3月以降、約0.42円ずつ上昇するチャネル内を推移しており目先の上値メドはチャネル上限となりそうです。来週のチャネル上限は149.70円前後となりますが、まずは148円を突破できるかに注目しましょう。万一、145円を明確に割り込むようだと13週線が位置する143円台を試す可能性も考えられます。
ターニングポイント…まだ遅くない、今が買うタイミングなのか？
市場では、再び150円に到達する可能性があるとの見方が高まっています。日銀が金融緩和を継続するなかで、米経済の底堅さからドル高・円安基調が続いています。今週は、本邦当局による円安けん制が相次ぎ為替介入への警戒度が高まりましたが、円買い介入は外貨準備を使うため当局としても一時的な効果でなく意味ある局面での介入を考える必要があるとの声があります。そうしたことなどからドル/円相場は、まだ上値を試す可能性があると見れます。トレードで重要なことは、トレードタイミングを待つことです。今が買い場と判断してもトレード環境が整っていなければチャンスを逃してしまいます。チャンスは自ら捕まえに行くものと意識して、思い立ったらすぐに注文が出せるように、準備を行っておきましょう。
来週の重要イベント
9/11◎欧州委員会経済見通し
9/12☆英8月雇用統計
9/12☆独9月ZEW景況感調査
9/12◎ユーロ圏9月ZEW景況感調査
9/13◎英7月GDP
9/13◎英7月鉱工業生産
9/13◎ユーロ圏7月鉱工業生産
9/13☆米8月消費者物価指数
9/14☆豪8月雇用統計
9/14☆ECB政策金利
9/14☆ラガルドECB総裁記者会見
9/14☆米8月小売売上高
9/14◎米8月生産者物価指数
9/14☆米新規失業保険申請件数
9/15☆中国8月小売売上高
9/15☆中国8月鉱工業生産
9/15◎ユーロ圏財務相会合
9/15◎EU財務相理事会
9/15◎米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
9/15☆米8月鉱工業生産
9/15◎米9月ミシガン大消費者態度指数・速報値
☆特に重要 ◎重要
※☆は特に注目の材料
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
見通し・動画がもっと分かるようになる関連記事
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
