※ライブ配信終了後は、録画動画に切り替わります。
<前日(6/17)の振り返り>
① 日本の貿易収支(5月)
・3,786億円の赤字(4ヶ月ぶりの赤字計上、予想5,476億円の赤字より小幅)
・ 原油などの輸入コスト高が主因だが、輸出額は半導体などを背景に9ヶ月連続で前年同月比増加
・今後はホルムズ海峡の再開で原油輸入が金額ベースで膨らみ、6〜8月は赤字が一時的に拡大する可能性。在庫補充が一巡する秋以降は赤字縮小・黒字化の可能性も
② 英国CPI(5月)→ ポンド円下落
・総合CPIは前年比+3.0%(予想を下回り、前月と同じ伸び率)
・コアCPIは+2.6%(予想+2.7%は下回るも、前月+2.5%から加速)。BOEが重視するサービスCPIは3.7%と前月3.2%から加速
③ 米小売売上高(5月)→ 予想上回る
・前月比+0.9%(予想+0.6%)、自動車除き+0.8%、コア+0.7%といずれも予想超え
・ 数字上は消費堅調だが、株高効果・関税還付終了で「息切れ」懸念も。一方でイラン情勢が収まれば景気上向きとの期待も台頭
④FOMC → 据え置きもドル全面高
・政策金利を3.50〜3.75%に据え置き(4会合連続、全員一致)。ウォーシュ新議長就任後初のFOMC
・声明文が大幅に簡素化され、フォワードガイダンスが廃止
・経済見通しは2026年末のPCEデフレーターを+2.7%→+3.6%へ上方修正、GDP成長率を2.4%→2.2%へ下方修正
・ドットチャートは18名中9名が年末までに1回以上の利上げが必要と予想(うち3名が3回、5名が2回、1名が3回)。3月時点の「1回利下げ」予測から大きくタカ派方向にシフト
・ウォーシュ議長は「政策運営に有益でない」として自身のドットを提出せず
ウォーシュ議長会見のポイント
・2%インフレ目標へのコミットメントは「全会一致かつ明確」と強調し、インフレファイターの姿勢
・コミュニケーション、バランスシート、データソース、生産性と雇用、インフレ枠組みの5分野でタスクフォースを設置。雇用への言及はほぼなく、持論のトリム平均PCEへの言及も今回はなし
・ドットチャートのあり方もタスクフォースで検討 → 今後ドット自体が無くなる可能性も
<今日の見通し・ポイント>
ウォーシュ議長会見のポイント
・ドットは一見タカ派だが、神田はウォーシュ議長を「隠れハト派」と評価。コミュニケーション削減は、市場を驚かせても問題ない「利下げ方向」への布石の可能性
・市場はFRBの10月利上げを100%超織り込み、9月利上げも午前時点で8割弱を織り込む前のめりの展開。一方、日銀の10月利上げ織り込みは5割程度。日米の方向性の差からドル優位
・数少ない円高要因だった日銀の追加利上げ期待が、もはや円のアドバンテージにならなくなった。中立金利1.1%の制約もあり、日銀の10月利上げは難しいとの見方
介入警戒
・4月30日の介入は日銀会合の2営業日後に発動。本日6/18は6/16決定会合の2営業日後にあたり、日柄的には警戒タイムゾーン
・ただし足元は明らかにドル高(ファンダメンタルズに沿った動き)のため、当局は「投機的」と主張しにくく、介入はメインシナリオにはしづらい。161円台乗せがトリガーになる可能性は否定できない
・前回はGW中に約12兆円弱を投じたが、5円下げも1週間程度しか持続せず。残弾への懸念から連発しにくい。IMMの円売りポジションは過去最大級
<結論>
・表面上はタカ派なFOMCだが、ウォーシュ議長は「隠れハト派」の可能性。それでも米国の利上げ織り込み加速 vs 日銀は当面利上げ困難という方向性の差から、ドル円は上昇しやすい地合い
・ただし160円台では政府・日銀の介入警戒が一段と強く、本日〜明日(米国は明日休場)は日柄的にも警戒ゾーン。161円台乗せが介入トリガーになる可能性があり、上昇は緩やかなスピードで進む見込み
・介入があれば前回の教訓から「むしろ押し目買いのチャンス」との見方もあるが、1回目で飛びつくと2段下げのリスクあり。仮に当局が本気なら155円割れ・20兆円規模もあり得るとの指摘も
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