メキシコペソ/円 一時急落の理由は中銀による『為替ヘッジプログラム』縮小 影響は一時的か 【知っトク!メキシコペソ】2023/9/5

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性のある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

メキシコ中銀がペソ買い支えプログラムを縮小 影響は一時的の公算

 先月31日の海外市場で、メキシコペソ/円相場が8.7円台から8.5円台へと急落する場面があった。メキシコ中銀が為替ヘッジプログラムを段階的に縮小すると発表したことがペソ売り材料となった。同プログラムは、当時米大統領だったトランプ氏が不法移民対策としてメキシコ国境に壁を建設する方針を示したことなどからペソが急落したのを契機に2017年に導入された。NDF(ノンデリバラブル・フォワード)と呼ばれる元本の受け渡しを伴わない(差金のみを決済する)先物取引を使ってペソを買い支える内容だ。このため、中銀の発表を受けた市場の初期反応はペソ売りとなったが、継続的な下落材料にはならないだろう。

 同プログラムの縮小は、中銀がペソを買い支える必要がなくなったと判断したものであり、為替政策の正常化に向けた措置であることを踏まえると、これを手掛かりにペソ安の動きが持続するとは考えにくい。ペソ相場の焦点は、メキシコの景気・物価動向や中銀の金融政策に戻っていくことになるだろう。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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