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豪ドル/円 今日の見通し「注目の米雇用統計は悪化?豪ドルは…?」2023/9/1

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は6日続伸。ロシアが石油輸出国機構(OPEC)と連携して協調減産方針を維持するとの見通しが強まったことで原油が買われた。終値は前営業日比+2.00ドル高の1バレル=83.63ドル(8月31日)。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。8月30日に発表された豪7月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(前月+5.4%)だった。

・8月17日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく下回る1.46万人の減少だった。失業率は3.7%(前月:3.5%)へ悪化、労働参加率は66.7%となった。

・8月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

注目の米雇用統計!豪は…?

本日は市場が注目する米8月雇用統計が発表される。事前に発表された労働市場関連の経済指標がことごとく弱い結果となっていることから、市場は米8月雇用統計に対しても悲観的な見方が大勢となっている。市場予想を下回った場合は、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下することになりそうだ。金利の低下は株価にとってはポジティブな材料となるため、NYダウ平均などの米株価指数が上昇し、リスクセンチメントに敏感な豪ドルは追随することになるのではないか。

他方で、本日は中国8月財新製造業PMIの発表も控えている。昨日発表された中国8月製造業PMI(中国国家統計局発表)は前月から悪化するとの市場予想に反して改善を示した。中国8月財新製造業PMIもこれに続いて改善を示せば、中国と交易関係の強い豪ドルにとって一定の支援材料となりそうだ。

この先の個別相場変動

■米8月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想よりも少なかった
⇒米国の労働市場のひっ迫は和らいでいるとの見方が強まる
⇒賃金上昇圧力が抑えられる
⇒FRBの追加利上げ観測が後退
⇒米長期金利が低下
⇒金利の低下を見て米株指数が上昇
⇒リスクオンの動きとなり豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国8月財新製造業PMI
米8月雇用統計
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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