ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!
目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日17:30 英8月製造業PMI、8月サービス業PMI発表!
・英7月製造業購買担当者景気指数(PMI)と7月サービス業PMIの確報値はそれぞれ45.3、51.5となり、速報値(45.0、51.5)から製造業は上方修正された。(8月1日、3日)
・8月16日に発表された英7月消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%と市場予想(+6.7%)は上回ったものの、前月(+7.9%)から大きく低下した。また、CPIコアは+6.9%となり前月から横ばいだった。
・8月15日に発表された英4-6月失業率(ILO方式)は4.2%と前回と予想(ともに4.0%)から悪化。賃金上昇率(3カ月平均、前年比)は+8.2%と前月(+6.9%)から大幅に上昇した。
・8月11日に発表された英6月月次国内総生産(GDP、前月比)は+0.5%になり前回(-0.1%)及び予想(+0.2%)を上回った。同時に発表された英4-6月期GDP(速報値)は前期比+0.2%となり小幅ながらも3期連続の成長となった。
・8月3日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を5.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中6人が0.25%の利上げを支持、2名が0.50%利上げを支持、1名は据え置きを支持した。
今日のメインシナリオ
17:30 英8月PMI発表!英景気は底堅さを示せるか?
本日は英8月製造業PMIと英8月サービス業PMIが発表される。このところの英経済指標の結果を見ると、第2四半期GDPは第1四半期からプラス幅を拡大し、平均賃金は大きく上昇した一方で、インフレは大幅に鈍化を見せるなど、英経済の先行きが明るいとの期待を抱かせる結果のものが多い。
それだけに英国の8月製造業PMIと8月サービス業PMIが弱い結果となれば、英国の景気見通し不安が台頭してポンド売り材料となりそうだ。特に、サービス業PMIが好不況の境目となる50.0を割り込んだ場合には注意が必要だ。
個別の想定シナリオ
■英8月製造業PMIと8月サービス業PMIが予想を下回る
⇒英国の景気見通しに不透明感が台頭する
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
英8月製造業PMI/8月サービス業PMI
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに晴れ。13時にポンド/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
経済指標カレンダーはコチラ
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。