「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:8日連続の陽線・・・10・20・80日移動平均線が上向きを維持し乖離幅を拡大する中で、RSIが70ラインに張り付いており強気な相場状況が継続していることがわかります。昨日146円を終値で突破したことから本日も続伸期待が高まります。
②4時間足:RSIがダイバージェンス・・・10・20・80本移動平均線が上向きを維持しつつ、10・20本移動平均線を下値支持に上値を切り上げる流れとなっています。警戒したいのは、チャートは高値を切り上げているのに対しRSIが高値を切り下げてきたことです。勢いの衰えを示唆していますので念のため注意しておきましょう。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:押し目買い方針
③相場展開の予想・・・環境認識から上昇基調が継続していますので買い場を探していきたいです。また、政府による口先介入が入り下落した場合は、その発言内容から円買い介入への距離がまだ遠いと判断できれば反発した局面が買い場になる可能性もあります。
④トレードタイミング・・・以下の60分足チャートを見た際の押し目買いポイントとしては、145.80-146.00円程度と見ます。また、本日高値145.50円台を上抜けた後に同水準が押し目ポイントになる可能性もあります。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・足元のドル/円は、米長期金利が約10カ月ぶりの水準へ上昇する中で日米の金利差拡大が意識され、上値を切り上げる流れが続いています。そのため今夜も米長期金利の動向に注目が集まるでしょう。また、注目指標として米新規失業保険申請件数が発表されます。
8/17(木)
18:00 ユーロ圏6月貿易収支
21:30 カナダ6月証券投資額
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 米7月景気先行指数
8/18(金)
08:30☆日本7月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。