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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期間:2023/8/4~2023/8/18
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
目次
0:00 日銀YCC変更の振り返りと展望
2:23 2011年の米債格下げ時を振り返る
4:05 フィッチの米債格下げによる影響
5:31 米長期金利急騰の背景
8:17 ドル円相場展望
10:02 本格的に介入との戦いへ
10:32 日本の金融政策の行方
12:23 おしらせ
要約
米金利急騰にも関わらず、昨日は円高になりました。これは、ポジション調整の部分が大きかったと思います。
ドル円は前回もみ合った144円~145円の水準が大きなレジスタンスになりますので、ここは簡単には抜けないところだと思います。ただ、結局アメリカの金利は上がっていることになりますので、そのうち調整しながらまた上昇するのではないかなと思います。
今度は本格的に、介入との戦いになると思います。日銀が政策を変更したので、かえって介入はやりやすいのかもしれません。次の金融政策の変更はずいぶん先になりますので、当面を介入じゃないと円安を止められないということで、積極的に介入する局面が出てくるんじゃないかと思います。
日本の金融政策について、次は1%の指値オペを撤廃するかどうかということになりますが、1%の撤廃っていうのはなかなか難しいと思います。というのはJGBの1%以上の金利というのはなかなか容認できない、つまり利払いが大きくなるのでその結果増税していかざるを得ない。
また、YCCの変更が日本の格下げにつながるリスクも指摘されています。これは現実的なリスクであり、YCCによって事実上のゼロ金利で債務を転がすことができていたが、インフレが起きて金利を上昇させなければならなくなると、日本政府の利払いが増えてくるためです。これにより、格下げリスクが高まる可能性があります。
ですから、次はYCC1%の指値オペは変えずに、マイナス金利の解除、それから0.25%方向へ利上げ、というのが先に来るんじゃないかという気はしております。
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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