オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は続落。米大手格付け会社フィッチが米国債の格付けを引き下げたことで市場全体がリスクオフの動きとなり、原油もこの影響を受けた。終値は前営業日比-1.88ドルの1バレル=79.49ドル(8月2日)。
・8月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.4%(前月+5.5%)だった。
・7月20日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく上回る3.26万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.8%となった。
今日のメインシナリオは
中国の経済指標は減速を示唆 豪ドルの上値は重い?
ここ最近の中国では景気減速懸念が高まっており、7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は国家統計、民間統計ともに好不況の境目となる50.0を下回った。また、中国国家統計局が集計する中国7月非製造業PMIは51.5となり前月の53.2から低下を示した。本日は民間統計となる中国7月財新サービス業PMIが発表される。市場予想は52.4で前月(53.9)から低下となっている。仮に市場予想を下回った場合、中国経済の減速懸念が一層強まることとなり、同国と交易関係の強い豪ドルにとっては売り材料となりそうだ。
この先の個別相場変動
■中国7月財新サービス業PMIが市場予想を下回る
⇒中国経済の先行きに不安が高まる
⇒中国株価指数が下落
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国7月財新サービス業PMI
米7月ISM非製造業景況指数
中国と米国の株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円のRSI、豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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