豪ドル/円今日の見通し「豪インフレ鈍化で利上げ観測後退　根強い日銀への警戒感」2023/7/27

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期（+7.0%）から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.4%（前月+5.5%）だった。

・NY原油先物市場は反落。米週間原油在庫統計で原油在庫の取り崩しが限定的だったことなどが売り材料となった。終値は前営業日比-0.85ドルの1バレル＝78.78ドル（7月26日）。

・7月20日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大きく上回る3.26万人の増加だった。失業率は3.5％、労働参加率は66.8%となった。

・7月4日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

豪インフレ鈍化で利上げ観測後退　根強い日銀への警戒感

昨日発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%と、前回（+7.0%）や市場予想（+6.2%）を下回る結果となった。この結果を受けて、市場は次週（8月1日）の金融政策会合でRBAが前月に続いて政策金利を4.10%に据え置くとの見方を強めている。
本日は米国の4-6月期国内総生産（GDP）などが発表される。米国の景気が大きく鈍化していることを示唆する結果であれば、リスクオフの動きとなり豪ドルには売り圧力がかかってきそうだ。
また、明日には日銀金融政策決定会合を控えている。市場では日銀の政策修正への警戒感が残っているため、大きく円が売られる状況には繋がりにくそうだ。

この先の個別相場変動

■米4-6月期GDPが予想を下回る
⇒米国の景気減速への警戒感が高まる
⇒米株価が下落
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米4-6月期GDP
中国と米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。5時に豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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