豪ドル/円今日の見通し「欧米のPMIに注目！豪ドル/円は底堅さを維持か？」2023/6/23

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は大幅反落。主要国の中央銀行が金融引き締め政策を長期間継続するとの見通しが世界的な景気減速懸念に繋がった。終値は前日比-3.02ドルの1バレル＝69.51ドル（6月22日）。

・豪5月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想（1.75万人増）大きく上回る7.59万人の増加だった。失業率は3.6％へ低下、労働参加率は過去最高となる66.9%となった（6月15日）。

・6月6日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利を4.10%へと0.25%の利上げを実施した。

・5月31日に発表された豪4月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+6.８%となり、前月の+6.3％からインフレは加速した。4月26日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+7.0%となり、前四半期（+7.8%）から鈍化した。

今日のメインシナリオは

欧米のPMIに注目！豪ドル/円は底堅さを維持か？

本日はドイツやユーロ圏、米国などの6月サービス業購買担当者景気指数（PMI）と6月製造業PMIが発表される。主要国ではインフレ高止まりの懸念から、「各中央銀行による金融引き締めが長期化するのでは？」との見方が強まっており、景気減速懸念が意識され始めている。各国の景況感を占うPMIが低下していた場合には、リスクセンチメントに敏感な豪ドルの上値が抑制される可能性がある。
特に、好不況の境目である50.0を下回っている製造業PMIには警戒したい。

一方で対日本円で見ると、日銀は金融緩和を維持することを植田日銀総裁が明言している。主要国と日銀の金融政策の方向性の違いが引き続き円売り材料となるため、豪ドル/円は底堅さは維持されそうだ。

この先の個別相場変動

■欧米の製造業PMIが前月よりも改善している
⇒資源需要が高まるとの見方が強まる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

欧米の製造業PMI
中国、米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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