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ポンド/円 今日の見通し(短縮版)「20:00 BOE政策金利 利上げ幅拡大の可能性あり!」FXトレード戦略 2023/6/22

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!

目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

本日20:00 BOE政策金利発表!
・5月11日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。

・英5月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%と前月(+8.7%)から横ばい。市場予想(+8.4%)を上回った。CPIコアは+7.1%とインフレの伸びが加速した。

・6月14日に発表された英4月月次国内総生産(GDP、前月比)は+0.2%になり前回(-0.3%)を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。

・6月13日に発表された英1-3月失業率(ILO方式)は3.8%と前回(3.9%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+7.2%と前月(+6.8%)から上昇した。

・6月1日と5日に英5月製造業購買担当者景気指数(PMI)と5月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、47.1、55.2と速報値(46.9、55.1)から上方修正された。

今日のメインシナリオ

20:00 BOE政策金利 利上げ幅拡大の可能性あり!

昨日発表された英5月CPIは総合指数が前年比+8.7%で前回から横ばい、コア指数(除、食品サービス、ガソリン、建材、自動車)は+7.1%となり、31年振りの水準までインフレが加速した。この結果を踏まえて、本日開催されるBOEの金融政策委員会(MPC)では、利上げ幅が従来の0.25%ではなく0.50%になる可能性があると市場は警戒している。BOEの利上げ幅はもちろんのことだが、今後の方針などに注目が集まる。

ちなみにMPC委員のテンレイロ氏は今回のMPCをもって任期満了により退任となる。ハト派の同氏の後任にはタカ派とされるグリーン氏が就任することになっているため、8月以降BOEが更にタカ派に傾く可能性がある。

個別の想定シナリオ

■BOEが0.50%利上げを実施
⇒市場は利上げ幅拡大を完全に織り込めていない
⇒ポンドは買われる

注目材料

英BOE政策金利

経済指標カレンダーはコチラ

www.gaitame.com

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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