ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!
目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日20:00 BOE政策金利発表!
・5月11日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
・英5月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%と前月(+8.7%)から横ばい。市場予想(+8.4%)を上回った。CPIコアは+7.1%とインフレの伸びが加速した。
・6月14日に発表された英4月月次国内総生産(GDP、前月比)は+0.2%になり前回(-0.3%)を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。
・6月13日に発表された英1-3月失業率(ILO方式)は3.8%と前回(3.9%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+7.2%と前月(+6.8%)から上昇した。
・6月1日と5日に英5月製造業購買担当者景気指数(PMI)と5月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、47.1、55.2と速報値(46.9、55.1)から上方修正された。
今日のメインシナリオ
20:00 BOE政策金利 利上げ幅拡大の可能性あり!
昨日発表された英5月CPIは総合指数が前年比+8.7%で前回から横ばい、コア指数(除、食品サービス、ガソリン、建材、自動車)は+7.1%となり、31年振りの水準までインフレが加速した。この結果を踏まえて、本日開催されるBOEの金融政策委員会(MPC)では、利上げ幅が従来の0.25%ではなく0.50%になる可能性があると市場は警戒している。BOEの利上げ幅はもちろんのことだが、今後の方針などに注目が集まる。
ちなみにMPC委員のテンレイロ氏は今回のMPCをもって任期満了により退任となる。ハト派の同氏の後任にはタカ派とされるグリーン氏が就任することになっているため、8月以降BOEが更にタカ派に傾く可能性がある。
個別の想定シナリオ
■BOEが0.50%利上げを実施
⇒市場は利上げ幅拡大を完全に織り込めていない
⇒ポンドは買われる
注目材料
英BOE政策金利
経済指標カレンダーはコチラ
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。