ポンド/円今日の見通し「15:00 英5月消費者物価指数！コア指数の高止まりに注意！！」FXトレード戦略　2023/6/21

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英5月消費者物価指数発表！
・英4月消費者物価指数（CPI）は前年比+8.7%と前月（+10.1%）から大きく低下したものの、市場予想（+8.2%）は上回った。本日発表の5月分の予想は、CPIが+8.4%に低下、CPIコアは+6.8%と前月から横ばいとなっている。

・6月14日に発表された英4月月次国内総生産（GDP、前月比）は+0.2%になり前回（-0.3%）を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP（速報値）は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。

・6月13日に発表された英1-3月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.9%）から低下。賃金上昇率（除賞与、3カ月平均、前年比）は+7.2％と前月（+6.8%）から上昇した。

・6月1日と5日に英5月製造業購買担当者景気指数（PMI）と5月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、47.1、55.2と速報値（46.9、55.1）から上方修正された。

・5月11日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.25％の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。次回は会合は6月22日で市場は0.25％の利上げを予想している。

今日のメインシナリオ

15:00 英5月消費者物価指数！コア指数の高止まりに注意！！

本日は英5月CPIが発表される。英国のCPIを見ると総合指数は昨年秋に英政府が実施したエネルギー支援策の影響もあり低下傾向にある。一方で、食品やエネルギー価格などを除外したコア指数は高止まりが続いている。英国では賃金上昇率も7％を超えており、賃金と物価が相互的に影響を及ぼしてインフレが収まらない「賃金・物価スパイラル」が発生している可能性がある。市場はBOEが年内にあと5回の利上げを実施すると予想しているが、本日のCPIの結果次第では5回の利上げに加え、更に利上げ幅再拡大の可能性も浮上してきそうだ。
CPIの結果を受けたポンドの動きには注意が必要だ。

個別の想定シナリオ

■英5月CPIが予想を上回る
⇒インフレが長期間高止まりする懸念が高まる
⇒BOEが利上げ幅を拡大する可能性が出てくる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

英5月消費者物価指数

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