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ドル/円、日銀は大規模緩和を維持…141円台に定着なるか(NY市場の見通し)

ドル/円、日銀は大規模緩和を維持…141円台に定着なるか

本日、東京市場のドル/円は、140円台後半へ上昇。一時139.80円台まで小緩みましたが、お昼前に日銀が大規模金融緩和策の維持を発表すると円売りが優勢となり午後には140.80円前後まで上伸しました。

その後の植田日銀総裁による記者会見では、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)について「ある程度のサプライズはやむを得ない」として、次回会合での緩和修正の可能性に含みを持たせましたが、明確な回答がないこと等からハト派的とされ再び円安が加速。一時141.40円前後まで上値を拡大しました。しかし、年初来高値141.50円を前に失速し141円を挟んでもみ合う展開となっています。

米国は19日月曜日が祝日のため本日は3連休前の金曜日となります。今夜は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演などが予定されていますが、7月の利上げ再開に関するタカ派発言等がなければNY市場後半は徐々に動意が鈍ると考えられます。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、141円越えで来週を迎えることになれば、強気姿勢が継続し上値摸索の展開が続きそうです。一方で141円を超えられなかった際には、2日連続で141円突破失敗となり上値が重くなる可能性があります。ただ、移動平均線をサポートに下値を切り上げていますので底堅さも続きそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

6/16(金)
20:45 ウォラーFRB理事講演
21:30 カナダ4月卸売売上高
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
23:00 米6月ミシガン大消費者態度指数・速報値
----- EU財務相理事会
※☆は特に注目の材料

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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