ポンド/円今日の見通し「15:00 英5月雇用統計発表！賃金が上昇なら利上げ回数増加？」FXトレード戦略　2023/6/13

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中！

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英 5月雇用統計発表！
・5月16日に発表された英1-3月失業率（ILO方式）は3.9%と前回（3.8%）から悪化。賃金上昇率（除賞与、3カ月平均、前年比）は+6.7％と前月（+6.6%）から若干上昇した。

・6月1日と5日に英5月製造業購買担当者景気指数（PMI）と5月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、47.1、55.2と速報値（46.9、55.1）から上方修正された。

・英4月消費者物価指数（CPI）は前年比+8.7%と前月（+10.1%）から大きく低下したものの、市場予想（+8.2%）は上回った（5月24日）。

・5月12日に発表された英1-3月期GDP（速報値）は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。一方で、同時に発表された英3月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.3%になり予想と前回（ともに±0.0%）を下回った。

・5月11日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.25％の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。

今日のメインシナリオ

15:00 英5月雇用統計発表！賃金が上昇なら利上げ回数増加？

本日は英5月雇用統計が発表される。失業率や雇用者数の増減もさることながら、市場の最大の注目は平均賃金に向いている。英国の平均賃金は昨年12月から+6%半ば～後半で高止まりしている。本日発表される2-4月平均賃金（除賞与/3カ月平均/前年比）は+6.9%と前月の+6.7%から更に賃金が上昇することを市場は予想している。仮に予想通りの結果となれば、2021年8月以来の高水準となる。高い賃金上昇率はインフレ低下を妨げる一因になる可能性があり、市場が「英中銀のターミナルレート（今利上げサイクルでの金利の最高到達点）がさらに上昇する」との見方を強めることになりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英5月雇用統計で賃金上昇率が予想を上回る
⇒高い賃金上昇率がインフレを下支えするとの見方が強まる
⇒BOEの利上げ回数が増える可能性が出てくる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

英5月雇用統計
米5月消費者物価指数

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り空に雨がぱらつき、ポンド/米ドルは晴れ。14時にポンド/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

経済指標カレンダーはコチラ