目次
▼最新のドル円相場は…新たな動きが出るにはレンジブレイク待ち
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…140円台で伸び悩むも上昇基調は継続
▼ターニングポイント…138円台の押し目は「買い場」の可能性
▼来週のイベント
最新のドル円相場は…新たな動きが出るにはレンジブレイク待ち
6月に入り138.30円-140.50円のレンジ推移が続いています。10日移動平均線が下向きに変化したことでレジスタンスとして意識される一方で、下値は20日線がサポートとして下支えしています。そうした中で、三角保ち合いを形成しながら139円を挟んで方向感を模索する値動きとなっています。新たな動きが出るには、三角保ち合いをブレイクしたあとに意識されるレンジ上下限を上抜く必要があります。そのため、三角保ち合いをブレイクしてもレンジが意識されてさほど伸びない展開も考えられるため注意しましょう。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…140円台で伸び悩むも上昇基調は継続
今週は140.45円まで上値を拡大するも先週高値140.93円を突破できずに反落。140円台の上値の重さが際立ち、一時138.76円まで弱含みました。しかし、13・26・52週移動平均線いずれも上向きで下値を切り上げる流れを維持しており上昇基調は継続しています。138円台がサポートとなり2週連続で下ヒゲを伸ばしていますので底堅さも見て取れます。今週のローソク足は執筆時点で上下にヒゲを伸ばし実体が小さいコマ足のようにも見え方向感に迷いがある状況となっています。ただ、上昇トレンド途中の一時的な調整局面とも言えますので、138円台で底固めしつつ今週高値を上抜くようだと上昇再開となる可能性があります。そうした中で年初来高値(140.93円)を更新すれば142円を試す展開も考えられます。一方で138円を下抜けた場合は、52週線(136.84円)や13週線(135.40円)が下値メドになる可能性があります。
ターニングポイント…138円台の押し目は「買い場」の可能性
138円台からの反発は、底堅さから上昇トレンドの再開を示唆する動きにも見えます。上昇トレンドは、上げ下げ上げを繰り返しながら高値を更新していきます。現在の位置は上げ下げから上げが始まりかけているとも言えます。今のポイントが「買い場」の可能性があることを意識しつつ来週も取引タイミングを考えていきましょう。
来週の重要イベント
6/13☆米5月消費者物価指数
6/14☆米5月生産者物価指数
6/14☆FOMC政策金利
6/14☆パウエルFRB議長記者会見
6/15☆米新規失業保険申請件数
6/15◎米6月ニューヨーク連銀製造業景気指数
6/15☆米5月小売売上高
6/15☆米5月鉱工業生産
6/16☆日銀金融政策決定会合
6/16☆植田日銀総裁定例会見
6/16◎米6月ミシガン大消費者態度指数・速報値
※☆は特に注目の材料
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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