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FX「8年振り高値。インフレ低下で中銀はどうする」メキシコペソ見通し

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総括

FX「8年振り高値。インフレ低下で中銀はどうする」メキシコペソ見通し

予想レンジ 7.7-8.2

 (ポイント)
*ついに8円台のせ。約8年振りの高値
*6月14日のFOMCに注目=米墨金利差
*5月消費者物価低下。今後の政策金利は
*世銀、OECDが成長見通し発表
*中銀は既に成長見通しを上方修正
*政府の成長見通しは3%と高い。民間予想の約倍
*郷里送金とニアショアリングは好調
*経済指標は強い
*株価指数は年初来12.12%高と強い
*政府のインフレ率見通しはを2023年は3.2%から5.0%へ引き上げ
*2024年に大統領選挙がある

(ついに8円台のせ。約8年振りの高値)
ついに8円台のせ。6月7日に8.09円をつけた。2015年6月29日以来、約8年振りの高値だ。5月月間は最強通貨、年間も最通貨。5月はペソ円が4.23%上昇、年間では17.26%上昇し6月も好スタートを切ったが、昨日6月8日はCPIの低下や円高で小反落.

(6月14日のFOMCに注目=米墨金利差)
 5月18日の政策金利据え置きでのペソ下落は短命に終わった。それでも6月14日のFOMCの動向も気になる。フェッドウオッチでは現在、政策金利は据え置きの見方が優勢だ。米墨が同じく政策金利据え置きでは、金利差でのペソ買いは変わらないが、米国利上げなら金利差縮小でペソは売られる場面もあろう。

(5月消費者物価。今後の政策金利は)
 5月消費者物価は、エネルギー価格の下落と食品インフレの低下により、ここ1年半以上で最低の水準に低下した。 
 5月は前月比で0.22%低下し、前年比では4月の6.25%から5.84%に低下した。エネルギーと生鮮食品を除いたコアCPIは0.32%上昇し、前年比で4月の7.67%から7.39%に低下した。
 多くの都市で住宅用電気料金に対する季節補助金の開始と、家庭で調理や給湯に使用されるガス価格の引き下げが、5月の消費者物価指数の下落に最も大きく寄与した。
 昨年夏の20年ぶり高水準からのインフレ鈍化を受け、メキシコ中銀は5月18日の会合で金融引き締めサイクルを終了し、翌日物金利目標は15回連続の利上げを経て11.25%に据え置いた。
 インフレ率が中銀の目標3%を依然上回っており、中銀は金利を長期間現行水準に維持するとの見通しを示している。

 ロドリゲス中銀総裁は、利下げを検討する前に中銀は最近のインフレ低下傾向の定着とインフレリスクのバランス改善を見極める必要があると述べた。 
 シティバナメックスが今週実施した調査では、中銀が今年後半か2024年初めに利下げを開始すると予想している。

(郷里送金とニアショアリング)
 需給面での強さは変わらない。4月の郷里送金(外国からメキシコへ送金)は前年同月比6%増の50.3億ドル。4月として初めて50億ドルを上回った。前年同月を36カ月連続で上回った。1-4月の送金額の合計は189.7億ドルと前年同期比で10%増加。郷里送金はメキシコの消費を支える一因だ。また中国リスク軽減の為の米国へのニアショアリングのメキシコへの投資案件も順調に増加している。

(他の指標 まずまず)
最近の指標もまずまずだ。4月の失業率は2.8%で3月の2.4%から悪化したが水準は低い。5月消費者信頼感指数は44.4で4月の44.1から改善。5月の自動車生産台数は、34万4201台と前年同月比で25%増えた。13カ月連続で前年同月の水準を上回った。半導体不足が解消し、新型コロナウイルスの感染が広がる前並みの水準まで回復した。
 
今日は4月鉱工業生産等の発表がある。

テクニカル分析

8円台へ。5月は最強、年間も最強

 日足、ボリバン中位から上限の間で推移する強さが続くが昨日は上限から小反落。上値抵抗はボリバン2σ上限の8.10あたり。6月1日-8日の上昇ラインを割り込むか、次のサポートは20日線の7.892。6月7日-8日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
  週足、8週連続陽線、今週もここまで陽線だが上ヒゲが長い。ボリバン2σ上限。5週線、20週線上向き。5月8日週-22日週の上昇ラインがサポート。
 月足、ボリバン上位。今年は3月だけ陰線も、その3月も下ヒゲが長かった。5月も陽線。4月-5月の上昇ラインがサポート。5か月、20か月線上向き。
 年足、一時22年の長い上ヒゲを上抜くも、その後23年も長い上ヒゲに転じる。21年-22年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

世銀とOECDの成長見通

 世銀はメキシコ経済の2023年の成長率予測を1月時点の0.9%から2.5%成長に上方修正した。2023年1QのGDPが前年同期比3.7%増加したと報告したことを受けた。2024年の成長率を1.9%と予想しており、1月時点の予想2.3%から下方修正している。

 またOECDは成長率が2023年には2.6%となり、2024年には2.1%に低下すると予測している。米国の景気減速により、メキシコの輸出の伸びが鈍化する一方、消費は引き続き底堅さを維持すると報告した。「ニアショアリング」として知られるメキシコへの製造活動の移転からは恩恵を受けるだろうとした。
(世銀、OECD、IMFなどの予測は精緻だが、発表されるまで時間がかかり、発表される時点では事態は変わっていることが多い)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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