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豪ドル/円 今日の見通し「米5月雇用統計が悪化なら、豪ドルは買い?」2023/6/2

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。米債務上限法案が無事下院を通過し、米国のデフォルト懸念が後退したことが買い材料となった。終値は前日比+2.01ドルの1バレル=70.10ドル(6月1日)。

・5月31日に発表された豪4月月次CPIは前年比+6.8%となり、前月の+6.3%からインフレは加速した。4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)から鈍化した。

・豪4月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2.50万人増)に反して0.43万人の減少だった。失業率は3.7%、労働参加率は66.7%となった(5月18日)。

・5月2日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

今日のメインシナリオは

米5月雇用統計が悪化なら、豪ドルは買い?

昨日、米債務上限法案が無事に米下院を通過したことで、米国のデフォルト懸念が後退した。また、中国5月財新製造業PMIが50.9と前月や予想(ともに49.5)を上回り、好不況の境目となる50.0を上回った。これらの結果を受けて株価が反発したことが豪ドルにとって支援材料となった。
本日は米5月雇用統計が発表される。この結果次第で「6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの有無が決まる」とも言われており、市場の注目を集めている。仮に米国の労働市場のひっ迫が想定ほどではないという結果となれば、米国の利上げ先送り期待が高まることになる。これにより米株価が上昇し、リスクマインドに敏感な豪ドルは買われることになりそうだ。
もっとも、中国の景気回復力が非常に弱いことが豪ドルにとってのネガティブ材料として残っている。米雇用統計の結果を受けて豪ドル買いで反応したとしても、上値は限定的となりそうだ。

この先の個別相場変動

■米5月雇用統計が前月より悪化している
⇒米国の6月利上げ見送り期待が高まる
⇒金利が上昇しないことは株価にとってポジティブ材料
⇒株価が上昇
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米5月雇用統計
中国、米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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