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ドル/円、140円が視野に入るも…米債務上限問題の協議難航で米国債格下げの可能性(NY市場の見通し)

ドル/円、140円が視野に入るも…米債務上限問題の協議難航で米国債格下げの可能性

本日、東京市場のドル/円は上値摸索の展開。フィッチ社が米国の「AAA」格付け引き下げを示唆したことで138.80円台まで急落しましたがドル売りは一時的でした。その後は、米長期金利の上昇を背景に139.70円前後まで上伸して年初来高値を更新しました。 欧州市場では、米債務上限問題のXデーまで1週間となったことなどが意識されたリスクオフの円買いから139.29円前後まで下押すも、ドル/円は底堅く139.50円台まで持ち直しました。

今夜は、米新規失業保険申請件数が発表されます。市場予想が24.5万件と前回(24.2万件)から僅かに増加すると見られています。仮に市場予想に反して前回より減少していた場合は、6月会合での利上げ期待が高まりドル/円は140円を突破する可能性があります。他方、米債務上限問題の協議に進展が見えない状況が続く中では、今朝のようにネガティブな報道が飛び出すリスクもあるでしょう。一時的にせよ、ドル/円は乱高下する可能性があるため注意が必要です。

ではドル円の見通しをテクニカル分析で行いましょう。
日足を見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持しつつ乖離幅を拡大していることから上昇基調は継続と見ます。一時139円を割り込むも下ヒゲを付けて反発しており底堅さもあります。年初来高値139.70円前後を上抜くと一気に140円を試す展開も考えられますので注目です。

ドル/円

この後の経済イベント

5/25(木)
21:30☆米1-3月期GDP・改定値(前期比)
21:30 米1-3月期個人消費・改定値
21:30 米1-3月期コアPCE・改定値
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:50 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
23:30 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
26:00 米7年債入札(350億ドル)
※☆は特に注目の材料

今日の注目トピック

米債務上限問題のXデー(6月1日)まで1週間となる中、未だバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で合意に至らず協議が難航しています。そうした中、格付け会社のフィッチ・レーティングスはアメリカ国債の格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げており、格下げの可能性も示唆しています。協議に進展が見えない状況が続けば、このような報道が増える可能性があります。一時的にせよ金融市場に影響を与える可能性があるため注意しましょう。特にフィッチ、S&P、ムーディーズの三大格付け機関の報道に注目が集まりそうです。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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