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豪ドル/円 今日の見通し「米金融システム不安が再燃。豪ドルもヘッドラインに振り回される可能性あり」2023/5/12

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続落。米債務上限問題を巡る不透明感が原油価格の上値を抑えた。終値は前日比-1.69ドルの1バレル=70.87ドル(5月11日)。

・5月2日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2万人増)を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.7%となった(4月13日)。

今日のメインシナリオは

米金融システム不安が再燃。豪ドルもヘッドラインに振り回される可能性あり

本日は豪州にて注目の経済指標の発表は予定されていない。
米地銀パックウエスト・バンコープの預金減少を受けて、米金融システム不安が再燃している。この影響でリスクマインドに敏感な豪ドルの上値が抑えられている。本日も米金融システムに関するヘッドラインが豪ドル相場に大きく影響を与える可能性がありそうだ。

その他、本日は米5月ミシガン大消費者態度指数が発表される。前回(4月)は、1年先の期待インフレ率が3月の3.6%から4.6%へ急上昇したことで、米株価指数が下落し豪ドルはこの影響から下落した。今回発表される5月の1年先期待インフレ率も前月同様に注目度が高いため注意したい。

この先の個別相場変動

■米5月ミシガン大1年期待インフレ率が市場予想を下回る
⇒米インフレ鈍化期待が高まる
⇒米景気減速への懸念が和らぐ
⇒米株価が上昇
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは対米ドルで買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米5月ミシガン大消費者態度指数
米国や中国の株価動向
米金融システムを巡るヘッドライン

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスとRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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