午前の為替予想は… ドル/円135円挟み継続 米CPIは高止まりの公算
作成日時 :2023年5月10日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
134.100-136.400円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は135.00円を挟んでもみ合う展開だった。手掛かり材料を欠く中で米債利回りの動きに追随。東京市場で134.72円前後まで弱含んだが、NY市場では135.36円前後へと持ち直した。終値は135.24円前後で前日比0.1%未満の小幅高だった。
市場の関心は本日発表される米4月消費者物価指数(CPI)に向けられている。市場予想は前年比+5.0%、コア前年比+5.5%となっており、高止まりが続く見込みだ。現状、米金利先物が織り込む6月米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bp(0.25%ポイント)の追加利上げ確率はわずか20%。米CPIが予想を上回れば、利上げ期待が高まる余地は十分にありそうだ。売買の交錯が見込まれる5・10日の仲値公示を通過すれば、市場は米CPI待ちの様子見ムードに傾くと見られる。