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来週の為替予想(米ドル/円)「米ドル/円上昇一服でチャネル下限までの調整も 日銀会合でGW前に波乱はあるのか」ハロンズ FX 2023/4/22

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年4月21日 17時00分

米ドル/円上昇一服でチャネル下限までの調整も 日銀会合でGW前に波乱はあるのか

4月17日週の米ドル/円は一時135円乗せを達成

米金融当局者が5月利上げに前向きな発言を受けて日米金利差の拡大が意識され、米ドル/円は3月10日以来の高値となる135.126円まで上昇幅を広げました。もっとも、同水準からは利益確定売りに押されて134円割れまで押し戻されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX ライブ配信、ドル円「三役好転」!ただ・・・、日銀4月会合はLIVE! (2023年4月20日)- YouTube

米ドル/円は次なる起爆剤が出てくるか注視

来週は、4/27(木)に米国の1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)、4/28(金)に日銀金融政策決定会合、米国の1-3月期雇用コスト指数、同3月個人消費支出(PCE)デフレーターと重要イベントが続きます。マーケットは日米の金融政策の先行きに着目しているため、これらのイベントを通じて、投資家の思惑が一気に傾く可能性はあり油断できません。 日銀会合についてはサプライズへの警戒はあるものの、多くの市場関係が見通す通り現状維持と考えます。米中堅2行の破綻で信用供与の引き締め懸念がくすぶっているほか、「物価目標の達成にはまだ時間がかかる」との衆院財務金融委員会での植田日銀総裁の発言を考えると、日銀は修正を急がないと考えるからです。

そのため、注目は日銀展望レポートでの物価見通しになります。1月時点の物価見通しは、23年度が+1.6 ~ +1.8%、24年度が+1.5 ~ +1.8%でしたが、ここからどの程度、目標値の2%へ近づけるのかがポイントと考えます。目標との距離がまだあるようなら、緩和政策の長期化観測から円安の流れが強まる反面、目標値との誤差が小さければYCC修正への期待から、円高圧力が高まりそうです。また、「政策の『総括的』な検証」などのキーワードも修正観測を高めるため、注意が必要です。

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日銀展望レポートにおける物価予想

また、米国1-3月期GDPは天候回復と底堅い労働市場から、前期比年率で2.0%と10-12月期の2.6%から小幅な鈍化に留まると見られています。しかし、足もとの消費減速や製造業への逆風を考えると、米経済に対して楽観視もできません。また、米FF金利の誘導目標がインフレ率にほぼ追いつきつつある中で、ここから先はブレーキの効果が強くなり始める危険もあります。このような状況下で発表される、PCEデフレーターからインフレ鈍化傾向が明らかとなれば、米ドル安が加速する危険はあるでしょう。

米ドル/円、上昇一服でチャネル下限までの調整も

足もと円ロングが積み上がっているため踏み上げ相場が続く可能性はありそうですが、それでも短期的には日銀のYCC修正観測、米国の成長鈍化、ディスインフレ懸念から、米ドル/円の下振れを警戒する時間帯になるのではないでしょうか。米ドル/円は上昇チャネル内にあるものの、上限にタッチしたことでチャート形状にはいったん調整が入っても不思議はありません。チャネルの中心線が通過する133.600-700円を明確に割り込んでくれば、132.82円付近の21日線やチャネル下限の132円前半までの下げはありそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:132.000-135.500

4/24 週のイベント:

4/25(火) 22:00 米国 2月住宅価格指数
4/25(火) 22:00 米国 2月ケース・シラー米住宅価格指数
4/25(火) 23:00 米国 3月新築住宅販売件数
4/25(火) 23:00 米国 4月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
4/26(水) 21:30 米国 3月耐久財受注
4/27(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
4/27(木) 21:30 米国 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
4/27(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
4/28(金) 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
4/28(金) 日本 日銀展望レポート
4/28(金) 8:30 日本 3月失業率
4/28(金) 8:30 日本 4月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
4/28(金) 15:30 日本 植田日銀総裁、定例記者会見
4/28(金) 21:30 米国 1-3月期四半期雇用コスト指数
4/28(金) 21:30 米国 3月個人消費支出(PCEデフレーター)
4/28(金) 22:45 米国 4月シカゴ購買部協会景気指数
4/28(金) 23:00 米国 4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

一言コメント

GW(ゴールデンウィーク)が近づいています。直近、12年間の5月第1営業日のオープンから、第5営業日のクローズまでを通した騰落率を調べて見ると、上昇が6回、下落が6回と半々でした。また、最大の上昇幅は1.77円で最大の下落幅は1.25円でした。意外にGW中は下がらないのかもしれませんね。なら、日銀で下げたところは引きつけて・・・ですかね。

 
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