21時の為替相場・・・ドル/円、1週間ぶりの132円台で上値摸索の展開へ
2023年3月29日、21時の外国為替相場
ドル/円は、円売りの流れが強まり132円台を回復しています。時間外の米債利回りの低下につれて、一時131.60円台へ下落するも再び上昇に転じ132.33円前後まで上昇しています。
ユーロ/円は、堅調で上値を伸ばす展開となっています。143.10円付近がレジスタンスとなり伸び悩んでいましたが、20時前にブレイクするとユーロ買い・円売りが強まり143.64円前後まで上昇しました。
今夜のイベント
3/29(水)
23:00 米2月住宅販売保留指数
23:00 バーFRB副議長議会証言(下院金融委員会)
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米7年債入札(350億ドル)
27:50 マン英MPC委員講演
29:45 シュナーベルECB専務理事講演
欧米勢にとっては、本日行うスポット取引の決済日が月末・四半期末にあたります。ロンドン・フィキシング(24時)の前後などでは需給フローによる不規則変動が発生しやすいため注意しましょう。ドル/円は、132円台にしっかり乗せてきており、一目均衡表の雲下限(131.95円前後)を上抜けてきました。目先は雲上限(132.70円前後)を目指した展開となるか注目です。
EIA原油在庫統計とは? 為替への影響を解説
EIA原油在庫統計は、米国内の商業用原油の保有量を測定し、週報として毎週水曜日に発表されます。これは、原油市場の需給バランスを反映する指標として、原油市場参加者にとって重要な情報源となっています。
為替市場においては、原油価格の変動が為替に影響を及ぼすことがあります。原油価格が上昇すると、原油輸入国である日本などの外貨需要が増加するため、為替レートが円安になる傾向があります。一方で、原油価格が下落すると、為替レートが円高になる傾向があります。
ただし、原油価格の変動が為替レートに与える影響は一定ではなく、為替市場には多くの要因が関与するため、注意が必要です。また、為替レートが原油価格に対して反応するのは、短期的な変動に限定されることが多いため、長期的な為替レートの変動に与える影響は限定的であると考えられます。
以上のことから、EIA原油在庫統計が原油市場において重要な指標であることは言うまでもありませんが、為替市場への影響は限定的であり、為替相場の動向を予想する際には他の要因も考慮する必要があると言えます。
FXチャート
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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