ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日16:00 英10-12月期GDP、12月月次GDP発表!
10-12月期GDPは前期比±0.0%で横ばい予想となっている。
・英7-9月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比-0.3%と速報値(-0.2%)が下方修正された。1月13日に発表された英11月月次GDPは前月比+0.1%(予想:-0.2%)となり4カ月ぶりのプラス成長となった。
・2月2日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.5%の利上げを実施し、政策金利を4.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.50%の利上げ支持、2名は据え置きを支持した。
・英1月製造業購買担当者景気指数(PMI)/1月サービス業PMI(ともに確報値)は、それぞれ47.0、48.7と速報値(46.7、48.0)から上方修正された。製造業は前月(45.3)や予想(45.5)から上振れたが、サービス業は前月(49.9)や予想(49.5)から下振れた。どちらも好不況の境目と言われる50.0に届かなかった(2月3日)。
・英12月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.5%(予想+10.5%)と約41年振りの高水準だった10月の+11.1%から2カ月連続でインフレは鈍化した(1月18日)。
・英9-11月失業率(ILO方式)は3.7%と前回(3.7%)から横ばい。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.4%と堅調な伸びを継続していた(1月17日)。
今日のメインシナリオ
英四半期GDP テクニカルリセッションでポンド下落?
英7-9月期GDPは前期比-0.3%とマイナス成長となった。英国は10%を超えるインフレ率に悩まされており、12月以降は大規模なストライキが様々な業種の労働者によって実施されている。高インフレとストライキの影響から今後英国の経済は減速するとの見方が強い。本日は英10-12月期GDPが発表される。市場予想は前期比±0.0%と横ばいになっている。英経済は11月にはサッカーワールドカップの影響からサービス業などが下支えをしたが、前述の通り高インフレに苦しめられている。英10-12月期GDPが予想を下振れて前期から減速を示した場合には、2期連続のマイナス成長となるため「テクニカルリセッション」となりポンド売りの圧力が強まりそうだ。
個別の想定シナリオ
■英10-12月期GDPがマイナス成長を示す
⇒英7-9月期GDPは前期比でマイナスだった
⇒2期連続でのマイナスは定義上テクニカルリセッションとなる
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
英10-12月期GDP
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに雨。9時にポンド/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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