目次
▼最新のドル円相場は…FOMCで下値余地拡大
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…ついに125円が視野に入るか
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント…下落再開も下値は限定的?
▼来週のイベント
最新のドル円相場は…FOMCで下値余地拡大
今週のドル/円は、先週に続き129-131円のレンジが意識され方向感に欠ける値動きとなりました。そして、今週のビッグイベントである米連邦公開市場委員会(FOMC)を迎え、市場予想通り0.25%の利上げ、またFOMC声明が発表されると市場は一時ドル買いで反応しました。その後はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内容が、市場が思ったよりもタカ派的ではなかったということで128円台へ急落しています。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…ついに125円が視野に入るか
現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、月足で見ると2023年1月のローソク足は陰線となり3カ月連続で下落する動きとなっています。1月の陰線は上下に長いヒゲを伸ばし実体が小さいコマ足となっており動きが出にくいように見受けられます。(陽線のコマ足だと反転の可能性もあった)ただ、高値・安値ともに切り下げているためどちらかというと下落バイアスが強いと見れます。2022年高値から2021年安値にフィボナッチリトレースメントを引いた際の半値押し(50%)水準、18カ月移動平均線(桃)が位置する127円台前半の水準を下抜けると売り圧力が高まり125円台が視野に入ってきます。なお、上値については131.50円、133円前後が意識されそうです。
ドル円トレードで注意しておきたいポイント…下落再開も下値は限定的?
日足チャート見ると、下降チャネルに沿って下落トレンドが継続しています。20日移動平均線(桃)に上値を抑えられ、10日移動平均線(緑)を下抜けたことで下落再開ともいえるチャート形状になってきました。一旦は、直近の安値127円台前半が下値メドとなります。下抜けた際は2022年5月安値126.35円が意識されそうです。なお、再上昇となれば、10・20日移動平均線が位置する130円前後や131円台前半がレジスタンスとして上値を抑えそうです。
来週の重要イベント
2/7◎米12月貿易収支
2/7☆パウエルFRB議長講演
2/8◎ウィリアムズNY連銀総裁講演
2/9☆米新規失業保険申請件数
2/10◎カナダ1月雇用統計
2/10◎米2月ミシガン大消費者態度指数・速報値
2/10◎ウォラーFRB理事、ハ―カー米フィラデルフィア連銀総裁講演
著者紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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