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「2023年前半は円が主役!高金利通貨の見通しとイチオシ戦略」戸田 裕大氏【ダイジェスト】

2023年前半は円が主役!高金利通貨の見通しとイチオシ戦略

動画配信期間

2023/1/20~

概要

日本のメガバンクで為替のプロディーラーとして活躍された戸田裕大さんが登壇。
FXでおすすめのメキシコペソ・南アランド・人民元の新興国通貨にスポットを当てて、現状や今後の展望から「正しいトレードの仕方」を解説します。
新興国通貨でFXトレードを検討中の方も是非ご視聴ください。

ダイジェスト

■11:22 各国の基礎データ メキシコペソの安定が目立つ

(11:22頃から)
やはり、対ドルでのチャートを見てもですね、私が3つの国を訪れましたけれども肌感覚とすごく一致してるなという気がします。

次ページで詳しく説明してますけれども、やはりペソは安定感あるんですよね。今日は細かいデータも持ってきていまして、簡単にメキシコ・南アフリカ・中国を、日本やアメリカといった馴染みのある国と比べてみました。

メキシコはですね日本の5倍ぐらいの国土があって、人口は日本と同じくらい、キリスト教のカトリックの方が多く、

日本の天皇陛下やイギリスでのエリザベス女王みたいな方はいないんですけれども、民主制の国家ということになっております。GDPに関しましては日本の約4分の1人、一人当たりのGDPも4分の1ぐらいですので、日本に帰ってくると日本の方がかなり進んでるなと感じられると思います。失業率は4.4%なので、そこまで高くないですね。フィッチやムーディーズ、スタンダード&プラズという、いわゆる格付け会社はbが3つあるという、例えば中国とか日本というのはAランクの国ですねアメリカもAが3つと、アルファベットの同じだったら数が多い方が格付けが上という見方になります。メキシコはBランクの国ではあるけれども、Bの中では上ということになっています。

で、収入下位10%が全体に占める割合と収入上位10%が全体に占める割合です。これは何を見てるのかとですね、貧富の差を見てるということになります。で要は貧富の差は日本ですと上位が2.7%で下位は24.8%となるのに対し、メキシコだと2%と40%ということで、メキシコの方が貧富の差が大きいということを示しています。

貧富の差が大きいという事は何があるのかといういと、暴動、つまりテロやデモなどが起きやすいということで、社会的に非常に不安定な要素になりがちになります。あと注目ポイントとしてはメキシコは製造業が主体でして、そういう意味では日本や中国型のの産業構造に近くなっていると。アメリカのすぐ南にあるというのが、メキシコにとって経済的には幸せなことなんだろうなというのは肌で感じてました。アメリカに行けばメキシコの人もたくさんいますし、出稼ぎの方なんかもたくさんいるんで、新興国の中でやっぱりメキシコが力強くなるっていうのはそういう理由もあるんだろうなっていうのは非常に感じました。

■52:52 日銀が政策変更した際、クロス円への影響は?

(52:52頃から)
Q)日銀がスタンスを変更した場合、新興国通貨だったり高金利通貨だったり他のクロス円は、どういった動きが予想されますか?

A)それも今日は絶対お伝えしたいポイントで、その要はリスクオンとリスクオフと冒頭でお話ししました。リスクオンは、リスクを取るわけですから新興国にお金が行くわけですね。その時のお金の出所ってどこかというと、低金利通貨なんですよ。低金利通貨って、今ではもう日本しかないわけですよ。もともとユーロもありましたけれども、ユーロなんか2.5%ぐらいまで政策金利が上がってきており、そういう中で先進国の通貨の中で低金利の通貨は日本しかない状態です。

例えば、僕が投資をするとき、「金利0%の円を借ります、メキシコペソに投資して10%です」とします。もし為替レートが1年間動かなかったとしたら、1年間で10%儲かるわけですよね。でも「ゲゲゲ」っていうような展開になったら、円を借りてる投資をやめて(円を)返さないといけないということになると、このメキシコペソに行ってたお金が全部日本(円)に戻ってくるわけですね。これがまあリスクオンとリスクオフの典型的な動きなんですけれども、リスクオンの時は高金利通貨とか株とかにお金が流れますが、リスクオフになると円にお金が戻ってくるっていう可能性があります。

一番気をつけないといけないのは、例えばアメリカが利上げしてアメリカの住宅が崩れ、あのリーマンショックの再来みたいなシナリオが全くないわけではないというのが、今年のリスクオフの最大の要因です。そうなった時は円の買い戻しがすごい強まることが予想されるので、そこは気をつけた方がいいかなとは思います。こればかりは現時点ではどうなるかわからないので、注意深くニュースを見ておくことになるかと思います。

万一、本格的なリスクオフになった時は、一旦手放さないとダメ。それはリーマンショックみたいになっちゃうから、ってことですね。そうなったとき、「長期目線で持ってるどの通貨ペアのポジションも関係なく、いったん円に戻しちゃう」ってみんなが思うと、そこでババ抜きになるわけですよね。その時にボラティリティが大きくなりそうなのは、クロス円、特に新興国のクロス円です。

 
株式会社トレジャリー・パートナーズ 代表取締役 戸田裕大氏
2007年、中央大学法学部卒業後、三井住友銀行へ入行。10年間外国為替業務を担当する中で、ボードディーラーとして数十億ドル/日の取引を執行すると共に、 日本と中国にて計750社の為替リスク管理に対する支援を実施。2019年9月CEIBS(China Europe International Business School)にて経営学修士を取得。現在は法人向けにトレジャリー業務(為替・金利・資金)に関するサービスを提供するかたわら、為替相場講演会に多数、登壇している。著書に『米中金融戦争─香港情勢と通貨覇権争いの行方』(扶桑社/ 2020 年)『ウクライナ侵攻後の世界経済─インフレと金融マーケットの行方』(扶桑社/ 2022 年)。
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