豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・原油価格は反発。中国の景気回復に伴う原油需要の増加期待が根強かった。終値は1バレル=80.33ドル(1月19日)。
・豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+7.3%となり、前月(+6.9%)や予想(+7.2%)に対して上振れていた(1月11日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
中国人民の大移動(春節)が豪ドルを支える要因?
本日、豪州では主要な経済指標の発表がない。
昨日発表された豪12月雇用統計が市場予想を下回る結果となったことで、市場では「RBAが2月7日の理事会で利上げを見送るのでは?」との思惑が高まりつつある。これが豪ドルの上値を抑える一因となっている。また、昨日は隣国ニュージーランドのアーダーン首相が突如辞意を表明したことも同じオセアニア通貨である豪ドルにとってはネガティブ材料となった。
一方で、豪ドルを支える要因は豪州と交易関係の強い中国の景気回復期待となる。中国では新型コロナの感染が拡大する一方で、今週末から春節で人民の大移動が予想される。移動に伴うエネルギー需要や経済の活性化が豪ドルを支えそうだ。
個別の想定シナリオ
■中国は今週末から春節
⇒人民の大移動が始まる
⇒エネルギー需要や景気活性化が期待される
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルを支える要因となる
チャート分析
今後の注目材料
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。8時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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