目次
▼米生産者物価指数(PPI)の結果を受けドル円は137円台まで急落
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント
米生産者物価指数(PPI)の結果を受けドル円は137円台まで急落
ドル/円は、11月15日の米10月生産者物価指数(PPI)発表後に139円台から137円台へ急落。その後は、買い戻しが優勢となり1時間後には139円台を回復しています。
ドル円相場をテクニカル分析で確認
152円付近から137円台へと下落し上値の重たい展開が続いていますが、現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、長期目線での上昇トレンドは継続しており、再び150円に向けて上昇に転じる可能性がなくなったわけではありません。月足チャートで今年の高値(10月:151.94円)から安値(1月:113.46円)に向けてフィボナッチリトレースメントを引くと38.2%押しの水準が137円台前半となり、PPI発表後の急落で下げ止まった水準と近い水準になっています。同水準を下抜けない限りは、長期的な上昇トレンドに変りないと言えるでしょう。
ドル円トレードで注意しておきたいポイント
長期的な上昇トレンドが継続しているとはいえ、短中期的には上値が重い展開となっています。本日(11/18)一目均衡表(日足)の雲を下抜けてローソク足が確定すると三役陰転(※)の売りシグナルが点灯します。そうなると下落圧力が強まり、再度、38.2%押しの137円台へ下落する可能性も考えられますので、現環境を見極めてトレードしていく必要があります。
※転換線(緑)が基準線(紫)を下抜け、ローソク足が雲を下抜け、遅行スパン(桃)がローソク足を下抜け
著者紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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