ドル円140円台へ上昇 指標発表や米連銀総裁発言を受けて
17日のドル円は夕方にかけて139円台で大きな方向感なく推移した後、米長期金利の上昇や指標発表、米セントルイス連銀総裁の発言などを受けて上昇し、本日未明に一時140.73円台を付けました。
17日は夕方にかけて139円台で小幅な値動きが続きましたが、17時半頃から米長期金利の上昇を背景にドル買いの動きが強まりました。
22時半にはアメリカの複数の指標が発表され、新規失業保険申請件数が予想を下回り、10月住宅着工件数が予想を上回ったことから利上げの継続が意識され、ドルは続伸しました。米セントルイス連銀のブラード総裁が利上げの継続を示唆する発言を行ったことも材料となり、ドル円は一段高く上昇し本日未明に140.73円台となりました。
今後は米感謝祭を控え様子見ムードか
本日午前8時半頃に日本の10月全国消費者物価指数(CPI)が発表され、変動が大きい生鮮食品を除いた指数は前年同月比で3.6%の上昇となり、市場予想を上回りました。相場への影響は限定的だったものの、1982年2月以来およそ40年ぶりの上昇率となり、急速な円安により物価が押し上げられていることがあらためて意識されました。
本日は24時に米10月中古住宅販売件数、米10月景気先行指標総合指数が発表されます。来週にはアメリカの感謝祭を控えており、ドルが大きく上昇する動きは出づらいと見られていますが、引き続き突発的な動きに注意が必要です。