ドル円147円前後 調整局面続く
27日の円相場はアメリカが利上げのペースを緩めるとの見方が広がったことからドルを売って円を買い戻す動きが強まり、1ドル＝145円台前半まで値上がりしました。その後一時146.90円台まで上昇し、28日午前は146円台で推移しています。
アメリカの利上げペースが減速するとの観測から日米の金利差拡大への警戒感が和らぎ、ドルは調整の局面に入っています。また、注目が集まる指標の発表や日銀の金融政策決定会合といった重要イベントを控えていることからも、売買が手控えられたようです。
28日21時30分、アメリカの9月個人消費支出に関する指標が発表される予定となっており、結果が予想を上回れば再び円安方向への大きな動きにつながる可能性もあります。また、来週もアメリカの金融政策を決定する米連邦公開市場委員会（FOMC）や米雇用統計など重要イベント続きとなっており、相場への影響に注目が集まります。
経済指標とは？なぜ重要？
経済指標とは、各国の政府や省庁、中央銀行などが発表する、その国の経済に関連する統計です。
各国が雇用や消費、GDPなどに関する経済指標を定期的に発表しており、これらはその国の経済動向を把握するうえで非常に重要で、発表内容次第で相場が大きく変動することもあります。また、重要な指標の発表前は相場変動への警戒が高まり、売買が手控えられて相場の流動性が低下する傾向があります。
各指標について事前に市場の予想値が発表されており、予想値と実際の結果との差が大きいほど相場変動につながる傾向があります。そのため、予想値をチェックしておき、発表された結果が予想値よりも良いのか悪いのかを確認することが重要になります。
経済指標にはたくさんの種類がありますが、すべてをチェックする必要があるわけではありません。各FX会社等が指標ごとに重要度を示しているため、それらを参考に、重要度の高い指標に注目するとよいでしょう。
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