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FX/為替見通し「まさか商品相場が米ドル/円の先行指標に!米CPIと本邦観測報道に警戒」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年9月10日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年9月9日 14時00分

まさか商品相場が米ドル/円の先行指標に!米CPIと本邦観測報道に警戒

9月5日週の米ドル/円は24年ぶりの144円台を示現

日銀と主要国との金融政策の格差や日本の貿易赤字拡大を背景に、米ドル/円は144.983円まで上伸しました。また、一部金融機関からは「想定以上に円安・ドル高が進行したことで、本邦の中小輸入企業による新たなドル手当てが必要になったことも、ドル押し上げの一因」との声も聞かれました。ただ、財務省・日銀・金融庁の3者会合開催など急速な円安に対する警戒心もあり、上昇一巡後は142円半ば(執筆時点)へ押し戻されました。

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

米物価動向と観測報道が円と米ドルの振幅材料か

来週は9月13日に8月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。同20-21日の米FOMCを控えた最後の重要指標となるため、市場の注目度は高いです。短期金利市場では9月会合でも0.75%利上げされるとの見通しが優勢ですが、結果次第ではこの観測が修正され会合に向けた思惑が交錯して、米ドル/円の振幅が激しくなることも想定されます。とはいえ、現状の米インフレ率を踏まえれば、異例に大幅な利上げの現実味は高く、米国サイドから円高材料は出てきづらそうです。

それよりも個人的に気になるのは、商品価格と米ドル/円の動向です。図表1は、CRB商品価格指数と米ドル/円の推移を表しています。このチャートをみると、2つの点に気づきます。1つ目は相関性で、米ドル/円の表示を1カ月程度時期を早めて(左へずらす)見ると、商品価格と同じような振幅をしていることが分かります。海外にエネルギー・食品、生活品などの資源の多くを依存する構造から、商品価格の上昇を通じ貿易赤字拡大と円安がセットで進む日本のインフレを考えれば、それほど驚くべきではないのかもしれません。そして2つ目は、商品価格指数と米ドル/円の乖離(赤枠の部分)です。1つ目の考えが正しいのなら、現在の乖離は行き過ぎた円安と見られ、商品価格の下落に連動して米ドル/円がそう遠くない将来に調整しても不思議はないでしょう。

商品価格指数と米ドル円もちろん、主要国との金利差拡大から調整幅は限定されるほか、調整後に再び上を目指す展開を想定しますが、短期的には米ドル/円の割高感が強いように感じます。市場の視線が米国サイドの話題に集中しがちですが、政府・財務省は現状の為替水準を居心地の良いレベルとは捉えていないようで、日銀会合を再来週に控え長期金利の誘導目標(0.25%)の引き上げなど円安けん制サイドの観測報道が前触れなく出てくる可能性もあり、警戒が必要でしょう。

米ドル/円、141.500-700円が重要レベル

8月2日安値の130.382円を起点とした上昇チャネルを突破し144.983円までオーバーシュートし、今度はチャネル回帰に向けた動きが進んでいるようです。目先はチャネル上限や日足一目均衡表・転換線(141.519円:執筆時点)が推移する141円半ばから後半でサポートされるか注目されます。ここを下回るようだと、140.000円割れを試しに行く一方、同レベルでサポートされれば、144.000円台回復に向けて下値を切り上げていくのではないでしょうか。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:140.000-144.500

9/12 週のイベント:

9/13(火) 08:50 日本 7-9月期四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数(BSI)
9/13(火) 08:50 日本 8月国内企業物価指数
9/13(火) 21:30 米国 8月消費者物価指数(CPI)
9/14(水) 08:50 日本 7月機械受注
9/14(水) 13:30 日本 7月鉱工業生産・確報値
9/14(水) 21:30 米国 8月卸売物価指数(PPI)
9/15(木) -中露首脳会合
9/15(木) 08:50 日本 8月貿易統計(通関ベース)
9/15(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
9/15(木) 13:30 日本 7月第三次産業活動指数
9/15(木) 21:30 米国 9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
9/15(木) 21:30 米国 8月小売売上高
9/15(木) 21:30 米国 9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
9/15(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
9/15(木) 23:00 米国 7月企業在庫
9/16(金)-9/18(日) 北大西洋条約機構(NATO)会合
9/16(金) 23:00 米国 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

円安倒産が増えているそうです。輸入コストの上昇などが直接・間接的に企業収益を圧迫していることが原因だそうです。本来なら、インバウンド効果などで、円安でも内需はそれなりに支えられるのですが、コロナの影響からなかなかそうもいかないところが、難しいところのようです。

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