豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・WTI原油価格は小幅反発。OPECプラスによる減産の動きが強まっていることで原油が買われ、1バレル=93ドル台まで小幅上昇した。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)による高金利政策の継続で米国の景気回復が遅れるとの見方を強めたことによる需要減退観測が上値を抑える結果となった(8月26日)。
・7月分の豪雇用者数は4.09万人減と予想の2.5万人増を大幅に下回る。失業率は3.4%まで低下、労働参加率は66.4%(前月66.8%)へ低下した(8月18日)。
・2022年4‐6月期の賃金指数(前年比)は+2.6%と市場予想(+2.7%)を下回る。前期比は+0.7%(前回:+0.7%)と、賃金は堅調な伸びを続けている(8月17日)。
・8月2日の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利を市場予想(0.25%~0.50%)通り0.50%の利上げを実施。次回以降も大幅利上げの可能性は残したが、先月までのタカ派的な姿勢は後退した。
・7月27日発表の豪2022年4-6月期消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(トリム平均)と、インフレ率は前期(+3.7%)から急伸する結果となった。
今日のメインシナリオ
豪ドル/円の上値は重い?豪小売売上高の下振れには要注意!
本日は豪7月小売売上高が発表される。2022年に入り堅調に推移していた豪小売売上高だが、6月はインフレやRBAの利上げの影響から消費意欲に陰りが見え始めた。本日発表される7月分は、前月比+0.3%の予想となっている。予想を下回った場合、特に前月比マイナスとなった場合には豪経済減速懸念が台頭し、豪ドルは売られそうだ。パウエルFRB議長が26日の米ジャクソンホールでの公演にて、FRBが高金利政策を当面維持する方針を示唆したことで、米国株が大幅に下落している。この影響は本日も残ると考えられるため、軟調な株価が資源国通貨である豪ドルの上値を抑えることになりそうだ。
個別の想定シナリオ
■豪小売売上高の結果がマイナスとなる
⇒インフレ、高金利が豪の消費意欲を抑える
⇒経済減速懸念台頭
⇒豪ドル/円は売られる
チャート分析
今後の注目材料
10:30 豪7月小売売上高
株価、米長期金利動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに大雨。27日の2時に豪ドル/円のMACDで売りシグナル点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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