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FX/為替予想「豪ドル/円は米CPIと世界経済の減速懸念により売られやすい」短期トレード 即効チャージ!豪ドル 2022/7/13

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、為替情報発信中!

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

・WTI原油価格は大幅下落。上海の再ロックダウン懸念、世界的な経済減速懸念、そしてOPEC月報で「2023年の石油需要増加幅が前年を下回る見通し」との見解を示したことが材料。1バレル=95ドル台まで下落(7月12日)。

・中国、上海では12-13日に新型コロナの大規模検査の実施、そして一部地域では部分的な封鎖が開始している。市場では4月の様に経済の混乱が再び拡大するとの懸念が強まっている(7月12日)。

・7月5日の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利を市場予想(0.25%~0.50%)通り0.50%の利上げを実施。声明は概ね前回と同じ内容で、経済指標次第では次回以降も大幅利上げの可能性を残した。

・5月分の豪雇用者数は6.06万人増と予想の2.5万人増を大幅に上回る。失業率は前月と同じ3.9%に留まったが、労働参加率が66.7%(前月66.3%)へ上昇。過去最高となった(6月16日)。6月分は7月14日発表予定

・2022年1‐3月期の豪賃金指数(前年比)は+2.4%と前期(+2.3%)を上回る。しかしRBAの目標とする3%には届かず。6月15日に公正労働委員会が最低賃金の5.2%引き上げを発表。これにより賃金指数の伸びも加速しそうだ。4-6月分は8月17日発表予定。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 消費者物価指数(CPI)は前年比+3.7%(トリム平均)とRBAの目標レンジ(2~3%)を突破。市場の予想(+3.4%)を大きく上回る結果となった。4-6月期分は7月27日発表予定。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円は米CPIと世界経済の減速懸念により売られやすい

欧州をはじめとした世界経済の減速懸念上海で新型コロナ対策の大規模な制限再導入による経済混乱への懸念など、懸念だらけでリスクオンになれない
本日は欧米の注目経済指標が多数予定されている。
特に米国の6月CPIは昨日「偽のリーク情報」がオンラインで拡散されるなど、不穏な空気が漂っている。米CPIの結果が出るまでは、様子見ムードが強まりそうだ。米国のインフレは前月よりも上伸する予想となっている。予想通りとなれば、高インフレと米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続観測による米経済減速懸念が強まり、リスクオフの米ドル買い、円買いとなり豪ドルは売られることとなりそうだ。
その他、昨日パリティ(等価)を一瞬付けて買い戻されたユーロ/米ドルが欧州圏の経済指標の結果を受けてユーロ売りが再び強まる可能性がある。パリティを下抜けてユーロ売り/米ドル買いが加速すると、豪ドルも対米ドルで連れ安となる可能性があるので、ユーロ/米ドルの動向にも注意をしておきたい。

個別の想定シナリオ

■欧州や中国で経済減速懸念が燻る
⇒資源需要減退の思惑強まる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドル/円は売られやすい

チャート分析

今後の注目材料

中国(特に上海)の新型コロナ情勢
欧州の経済指標
米6月消費者物価指数(CPI)

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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