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【ダイジェスト】FX/為替「円安の賞味期限は2023年4月!?以降は円高の世界へ」志摩力男氏 2022/7/5

動画配信期間:2022/7/5~
国際的な大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任し、ファンドマネジャーとしても活躍された志摩力男氏による為替相場の解説セミナーです。 世界中のヘッジファンドや有力トレーダーとの交流の中で見えた、最もホットな通貨ペアの相場見通しやマーケット展望を、志摩氏独自の切り口で明快に解説します。

■ドル高円安の背景
(02:02頃から)
ドル高円安の背景として、まずは、日米の金融政策の差があります。次に、資源価格が上昇すると資源国に払う代金(日本円)が増えるため、貿易赤字が拡大するとの懸念もまた、円売り要因です。さらに、アメリカの支配が終焉しようとする中、資源や食料など輸入調達が不利になることが予想されるほか、日本の防衛費拡大による財政赤字懸念もありそうです。

■アベノミクスへの疑念
(11:08頃から)
当初、アベノミクスは超金融緩和政策を採ることでデフレ脱却を目指す政策でした。今、アベノミクスをやめられない、日銀がYCCをやめられないのは、資源価格の上昇によるインフレ「コストプッシュ・インフレ」であるからとされています。しかし、本来の目的はゼロ金利で国債をいつまでも発行し続ける「国家債務維持政策」ではないかと見ています。

■巨額の国家債務と少ない利払い費
(18:57頃から)
なぜ日本は金利を上げられない構造かといえば、国家債務を膨らませたからです。金利が上がると利払い費が一気に増加し、財政が持ちません。図は国家債務が膨らむ一方で利払い費は一定となっていますが、それは金利が低下したからです。今の政権は円安抑制よりも、YCCを温存して国家財政を簡単にリファイナンスできるようにするほうを望んでいます。

もし金利が上昇した場合、ある方は、金利1%が限度でそれ以上上がると収拾がつかなくなるとの見方を示しています。

原油価格と日本の貿易収支の関係について、1ドル=80円でWTI原油=50ドルの場合だと、「5.8兆円」となりますが、140円&125ドルだと26.3兆円になります。これだけでも、日本の貿易赤字は非常に大きくなります。

■円高になるには? 想定されるシナリオ
(27:58頃から)
前回も申し上げましたが、日本人が保有する外貨400兆円が日本に戻れば円高要因となります。ただ、想定されるのは以下2つくらいしかありません。ひとつは、米国株が急落して日本に資金を戻したほうが良いとの判断が働く場面です。ただ、今のところナスダックの下げは30%の下げにとどまっており、例えば50%を超えて下落して「アメリカはだめだ」と思わせるには、まだまだです。もう一つは、あまり想像したくはあませんが、日本で大規模災害が発生すると一定の資金が戻りますが、長続きしません。

志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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