執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
メキシコペソは15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急反発した。FOMCは政策金利であるFF金利の誘導目標を0.75~1.00%から1.50~1.75%へと大幅に引き上げたが、ドルは出尽くし売りで下落した。ドルの広範囲な下落がペソを押し上げる格好となり、ドル/円が軟化したにもかかわらずペソ/円も上昇した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「米経済のソフトランディング(軟着陸)は可能だ」との認識を示すと過度な引締めへの懸念が和らいだとして米国株が上昇したこともペソの追い風となった。ペソ/円はFOMC前に一時6.477円前後まで下落して月初来安値を更新したが、FOMC後は6.60円台へと反発。先週9日に付けた6年半ぶりの高値6.868円前後からの調整局面はひとまず終了したようだ。なお、来週23日にはメキシコ中銀が政策金利を発表する予定となっており、9会合連続の利上げが濃厚と見られている。
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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