FX/為替予想「豪ドル/円は上値が重い。上海の『再ロックダウン』は本当に2日で終わるのか？」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/6/10

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・6月7日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%～0.40%）を上回る0.50%の利上げを実施。今後も大幅利上げの可能性がある。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・2022年1‐3月期の豪賃金指数（前年比）は+2.4%と前期（+2.3%）を上回る。しかしRBAの目標とする3%には届かず（5月18日）。

・4月分の豪雇用者数は0.4万人増と予想の3.0万人増を下回る。ただ、失業率は市場最低の3.9%、雇用者数も正規雇用者数が大幅増加していたため、内容は悪くない（5月19日）。

・中国では、6月1日以降徐々に外出制限が解除されていたが、新型コロナの新規感染者が出たということで、上海一部地域で再び2日間のロックダウンが再開された（6月9日）。

・WTI原油価格は、前日に約3カ月ぶりの高値を付けたことによる利益確定の売りが出たことや、上海の再ロックダウンが材料視されて上値が重い。一時、1バレル＝120ドル台まで下落（6月9日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円は上値が重い。上海の『再ロックダウン』は本当に2日で終わるのか？

中国・上海の一部地域にて11日から再びロックダウンが導入されることとなった。今回は「予防的措置」として2日間限定のロックダウンとなる。しかし、この再ロックダウンは、新規感染者が出ればすぐにロックダウンとなることを市場に意識付けるには十分な材料だ。上海のロックダウンが2日間限定で予定通り終わるかどうか、これによって今後の豪ドル相場の強弱が変わってきそうだ。
本日は、注目の米5月消費者物価指数（CPI）が控えているため、為替相場は米ドル主導の動きとなる。ただ、豪ドル/円は上海のロックダウンの様子を見極めたいとの思惑から、米CPIの結果に関わらず上値の重い1日となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■上海が再ロックダウン
⇒ロックダウンは2日間限定の予定
⇒ロックダウン延長なら豪ドルにとってネガティブ材料
⇒状況を見極めたい
⇒豪ドル/円の上値は抑えられる

チャート分析

今後の注目材料

中国5月CPI
米国5月CPI

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは晴れとなっている。8時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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