FX/為替予想「ポンド/円は英4月小売売上高悪化で売り加速？」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/5/20

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・英3月小売売上高（除自動車）は前月比-1.1%（前月は-0.9%）と大幅に減速。
本日 15:00 4月分発表予定！

・5月5日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を1.00%に0.25%の利上げ。
　金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中3人は0.50%の利上げ支持。
　成長見通しを2023年がマイナス0.25%、2024年が0.25%になると下方修正（従来はそれぞれ1.25%、1.00%予想）。

・5月5日に行われた北アイルランド議会の選挙で、アイルランドとの統一を掲げる「シン・フェイン党」が第一党となった。北アイルランドを巡る新たな火種になる可能性あり。

・英1-3月期GDP（国内総生産）は前期比+0.8%と予想（+1.0%）を下回る。英3月月次GDPは-0.1%と前月からマイナス成長（5月12日）。

・英3月失業率（ILO方式）は3.7%と前回（3.8%）から改善。賃金上昇率も+4.2％と前回（+4.1%）を上回った（5月17日）。

・北アイルランド議定書に関して、英政府が今後数週間以内に北アイルランド議定書の一部を事実上無効化する法案を提出する方針を示す（5月17日）。北アイルランド議定書の一部を破棄すればEUが報復措置を取る可能性がある。

・英4月消費者物価指数（CPI）は前年比+9.0%（予想+9.1%）と前回の英3月分（+7.0%）からインフレは更に加速。1982年以降、最大のインフレ率となった（5月18日）。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は英4月小売売上高悪化で売り加速？

市場で注目されていた英4月CPI（5月18日発表）は1982年以来の高水準となった。高水準のインフレによるBOEの利上げ継続は市場でも既に織り込み済み。それよりもインフレの影響による英国経済の減速懸念が勝っており、ポンドは売られる結果となった。
本日は4月英小売売上高が発表される。市場予想では前月比-0.3%（含自動車燃料）、-0.2%（除自動車燃料）となっており、マーケットは高進するインフレの影響で消費行動が控えられたと見ているようだ。予想と同程度（前月比マイナス）や予想を下回る結果となれば、英国の経済減速への懸念が強まりポンドには売り圧力がかかってきそうだ。仮に予想よりも強い結果の場合、英経済の減速懸念は根強いため、ポンドが買われても上値は限定的となりそうだ。
また、「中国のロックダウン解除への期待」（リスクオン）「米国経済の減速懸念」（リスクオフ）とリスクオン/オフの材料が混在しており、為替市場全体に落ち着きがない。昨日はポンド主導の材料がないにもかかわらず、リスクセンチメントの変化でポンド/円は157円台後半～159円台後半と約2円の値幅で動いた。本日は英4月小売売上高もあるので、大きな値幅を伴う動きとなる可能性は十分ある。

個別の想定シナリオ

■予想を下回る英4月小売売上高
⇒英国の経済減速懸念強まる
⇒ポンドは売られる
⇒ポンド/円は下落

チャート分析

注目材料

15:00 4月英小売売上高

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は晴れ、ポンド/米ドルは雨となっている。ポンド/円のRSIで13時に買いサインが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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