FX/為替予想「豪雇用統計の結果が良くても、豪ドル/円の上値は重い？」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/19

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・3月分の豪雇用者数は1.79万人増と堅調ながらも予想の3.0万人増を下回る。
本日10:30 4月分発表予定！

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（同+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・5月6日に公表されたRBA四半期金融政策報告では、「今後さらなる利上げが必要となるだろう」と追加利上げを示唆。

・豪中銀（RBA）が消費者物価指数（CPI）のほかに注視するのが賃金指数。5月18日に発表された、2022年1‐3月期前年比は+2.4%と前期（同+2.3%）を上回る。しかしRBAの目標の3%には届かず。

・中国、上海副市長は6月中に市民生活や企業活動を正常化させる方針を表明。5月16日からは徐々に経済活動を再開している。一方で、北京などの他都市では感染者数が再拡大しつつあり、追加の制限措置が採られる可能性が浮上（5月18日）。

・WTI原油価格は、ロシア産原油の段階的な禁輸措置方針などによるひっ迫懸念から、一時1バレル＝115ドル台まで上昇。その後、米国の経済減速懸念による、需要の減退警戒が強まり一時1バレル＝109ドル台まで反落（5月18日）。

今日のメインシナリオ

豪雇用統計の結果が良くても、豪ドル/円の上値は重い？

本日は豪4月雇用統計が発表される。前回の3月分では堅調な結果だったにも関わらず、市場の期待が高すぎたことにより豪ドル/円は売られた。今回の雇用者数増減の市場予想は+3.0万人。昨日発表された豪1‐3月期賃金指数が予想ほどの伸びを示さなかったことから、雇用者数が予想を大きく上回る結果とならないとRBAの利上げ幅拡大観測は強まらなさそうだ。
一方で、米国をはじめとした主要国の経済減速懸念が日増しに強まっている。世界経済の減速で資源需要が減るという懸念は資源国通貨である豪ドルにとっては売り材料となる。世界経済に対する新たなポジティブ材料が出てこない限りは豪ドルの上値は限定的となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■豪4月雇用統計の好結果
⇒6月のRBA理事会での利上げ幅拡大期待
⇒豪ドル買いにつながる
⇒豪ドル/円は上昇

■世界的な経済減速懸念
⇒資源需要の減退
⇒資源国通貨の豪ドルにはネガティブ要因
⇒豪ドル/円は売られやすい

チャート分析

今後の注目材料

世界的な株価動向
豪4月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨となっている。豪ドル/円、豪ドル/米ドルのRSIで、7時に買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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