FX/為替予想「ポンド/円は週末を前に円買い戻し。米当局者の介入に関する発言には要注意」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/4/22

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・北アイルランド議定書を巡り1月24日にシェフチョビッチEU副委員長とトラス英外相が面談をし、建設的な協議が出来たとのこと。今後も問題解決に向け協議を続けることになった。

・3月17日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を0.75%に利上げ。
・金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中1人は据え置きを支持。

・英2月月次GDP（国内総生産）は+0.1%と前月の+0.8%から減速。

・英2月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.9%）から改善。賃金上昇率も+4.0％と前回（+3.8%）を上回った。

・英3月消費者物価指数（CPI）は前年比+7.0%と予想の同+6.7%と前回の英2月消費者物価指数（前年比+6.2%）からインフレは更に加速。1992年3月（同+7.1%）以来30年振りの高水準となった。

・4月22日に発表された、英3月小売売上高（除自動車）は前年比-0.6%（前月は同+4.7%）と大幅に減速。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は週末を前に円買い戻し。米当局者の介入に関する発言には要注意

今朝方行われた日米財務相会談で「為替の協調介入について協議した」との一部報道を受けて円の買い戻しが優勢となっている。ポンド/円もこの円買い戻しの動きに連れたほか、15時に発表された英3月小売売上高（含自動車燃料、除自動車燃料）がそれぞれ前月比-1.4%、-1.1%と予想の-0.3%、-0.4%を大きく下回ったことで一時166.32円付近まで下値を拡大した。日曜日（24日）にフランス大統領選の決選投票を控えていることや、米10年債利回りが3%に乗せ切れていないことによるドル/円を中心とした円買い戻し調整など、現時点では今夜は円売りよりも円買いが優勢となりそうな材料が多い。
中長期的に見ると日銀の金融緩和姿勢が変わらない限りは、日本と主要国との金利差は開いていく一方のため、円売りとなりそうだ。
短期的には本日の「協調介入について協議した」との話が米国側から否定されないかがポイントとなりそうだ。歴史的なインフレに苦しむ米国が自国通貨安に誘導する政策をよしとするのか。米国側から協調介入に否定的なコメントが出てくると、それを材料に円買い戻しが入っていた分の反動から強い円売りが入る可能性があるので注意したい。

個別の想定シナリオ

■日米協調介入議論について米国側から否定のコメント
⇒協調介入のヘッドラインで円買い戻しが進んだ分、円売り反動も大きい
⇒ドル/円は大きく反発
⇒ポンド/円もドル/円に連れて買い戻し

チャート分析

注目材料

米10年債利回り
協調介入について米国側の見解

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に太陽が覗いている。ポンド/円の移動平均は14時に売りサインが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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