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FX/為替見通し「ドル/円124円前半の壁突破なら125円回復は早いかも」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年04月09日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年04月08日 18時00分

ドル/円124円前半の壁突破なら125円回復は早いかも

04月04日週のドル/円はじり高

黒田日銀総裁の直近の円安スピードを巡る発言に122.373円まで下値を広げる局面はありましたが、ハト派色が強かったブレイナードFRB理事までもがQT(資産縮小)に前向きになるなど米国の金融引き締めスピード加速が意識され、124.225円(執筆時点)まで切り返しました。その後は、地政学リスクから上値は伸ばしきれませんでしたが、それでも高値圏でもみ合うなど底堅い展開が続きました。

米利上げペースを巡る新たな燃料投下となるか物価指標に注目

先日公表された米FOMC議事要旨から、3月15-16日の会合で保有国債を月600億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を月350億ドル削減することで「おおむね合意」していたことが分かりました。また、3カ月程度かけて段階的に実施する方針としており、早ければ5月にもプロセス開始が決定されそうです。細部は5月会合を待たなければはっきりしませんが、市場は『0.5%利上げ』、『QTの開始』をメインシナリオとしていったん織り込んだ様子です。とりあえず、これまでのファンダメンタルズを総合的に判断すれば、年末のFF金利のレベルが2.5%程度になるとのざっくりとしたコンセンサスが出来上がったため、さらに新しいレベルを織り込むなら追加データの蓄積が必要との声が聞かれています。12日発表の米インフレデータや14日の消費者態度指数がそうした起点になるのか注目です。

米金融当局がインフレに対しもう一段警戒レベルを引き上げる必要があるとの観測が強まれば、市場もざわつくかもしれません。ただ、結果が強かったとしても単発のデータにどこまで反応するかは不明で、弱い結果に対する織り込み過ぎた反動を警戒するべきでしょう。また、来週後半はイースターの祝日でキリスト教圏が休暇モードとなりますので、流動性が低下しやすい時期となります。加えて、今年は地政学的リスクが燻っていることから、通常より各銀行のプライスが広がる危険があり、取引条件は悪くなりそうです。流動性が低下するなかで些細なニュースで想定以上に値幅が広がることも考えられます。取引する際には、十分に気を付ける必要がありそうです。

124円前半の上抜け達成できるか注視

4月1日に軽く5日移動平均線を下回りましたが、直ちにそのレベルを回復し底堅い展開が続いています。3月29日高値の124.298円を突破できれば、125.00円回復までは割と早いかもしれません。ただ、124円前半でもたつくようなら、4月4日安値の122.260円付近まで調整する危険はあります。124円前半の壁を突破できるかどうかが、ポイントになりそうです。

【ドル円チャート 日足】

ドル

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:122.000-125.500

04/11週のイベント

04/11(月) 26:00 米国 3年債入札
04/12(火) 08:50 日本 3月 国内企業物価指数
04/12(火) 21:30 米国 3月 消費者物価指数(CPI)
04/12(火) 26:00 米国 10年債入札
04/13(水) 08:50 日本 2月 機械受注
04/13(水) 21:30 米国 3月 卸売物価指数(PPI)
04/14(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
04/14(木) 21:30 米国 3月 小売売上高
04/14(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
04/14(木) 23:00 米国 2月 企業在庫(前月比)
04/14(木) 23:00 米国 4月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
04/15(金) 21:30 米国 4月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
04/15(金) 22:15 米国 3月 鉱工業生産
04/15(金) 22:15 米国 3月 設備稼働率
04/15(金) 29:00 米国 2月 対米証券投資

一言コメント

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