FX/為替予想「英中銀の追加利上げ観測後退でポンドは弱い。」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/3/31

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・北アイルランド議定書を巡り1月24日にシェフチョビッチEU副委員長とトラス英外相が面談をし、建設的な協議が出来たとのこと。今後も問題解決に向け協議を続けることになった。

・3月17日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を0.75%に利上げ。
・金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中1人は据え置きを支持。

・英1月失業率（ILO方式）は3.9%と前回（4.1%）から改善。賃金上昇率も3.8％と予想、前回（ともに3.7%）を上回った。

・英2月消費者物価指数（CPI）は前年比+6.2%と予想の同+6.0%と前回の英1月消費者物価指数（前年比+5.5%）からインフレは更に加速となった。

・英2月小売売上高（除自動車）は前年比+4.6%と前月の同7.2%から減速。

・日銀の連続指値オペ通知により円安圧力がかかりやすい状況（3月31日まで）。

今日のメインシナリオ

英中銀の追加利上げ観測後退でポンドは弱い。

3月17日の金融政策会合でBOEはロシアによるウクライナ侵攻の影響から経済の先行き不透明性により利上げに関するフォワードガイダンスを軟化させた。これによりポンドは売られやすい通貨となっている（対円以外では）。
本日は2021年10-12月期の英GDP（国内総生産）・改定値の発表が予定されているが、強い結果が出たとしてもポンド買いの要因とはならなそうだ。ウクライナ情勢の早期解決への道筋が見える、もしくはコモディティ価格の上昇が原因となるコストプッシュ型インフレへの懸念が後退すれば、BOEが懸念している経済の先行き不透明性も晴れてくるが、早期解決は期待できない。

日銀が金融緩和を継続しているため日本円が売られやすい状況だ。そのためポンド/円は円安主導で上昇することが考えられる。しかしユーロや米ドルなどと比べると上昇率は低くなりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英GDP・改定値が予想を上回る結果
⇒ウクライナ情勢の影響から経済見通しが不透明
⇒GDPの好結果はBOEの利上げ材料にならない
⇒ポンドへの影響は限定的

チャート分析

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注目材料

英10-12月期GDP（改定値）（3月31日 15:00）
日銀の連続指値オペ通知（3月29日-31日）

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り、ポンド/米ドルは曇り空に雨がぱらついている。ポンド/米ドルのMACDは13時に売りサインが点灯。

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【情報提供：外為どっとコム】

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