FX/為替予想「トルコ中銀の政策金利発表、利上げを拒む場合はトルコリラ売り要因」注目の高金利通貨 トルコリラ/円 3月16日号

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トルコリラ/円(4時間足)

TRY/JPY 4時間足
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

☆ウクライナ危機
☆原油高止まり
・経常収支は大幅な赤字
・ウクライナ停戦への期待で下げ渋る

足元のトルコリラ/円は安値更新後にやや持ち直すも上値が重い展開

ウクライナ危機の影響で原油価格が1バレル=100ドルを超えて高止まりする中、10日には一時7.672円前後まで下落して昨年12月20日以来の安値を付けましたエネルギーを輸入に頼るトルコ経済は資源高に対してきわめて脆弱との見方です。なお、11日に発表されたトルコ1月経常収支は原油高などを背景に2017年12月以来の大幅な赤字(-71.1億ドル)を記録しました。その後は、ロシアとウクライナが連日で停戦交渉を行う中、原油の値下がりと世界的な株価の持ち直しで8円台を回復しましたが、15日の8.164円前後をピークに16日には再び8円台を割り込むなど伸び悩んでいます。

注目ポイントはトルコ中銀

トルコ中銀は17日に政策金利を発表します。インフレ率が50%を超えており、近い将来には70%台に達するとの見方があるにもかかわらず、中銀は政策金利を14.00%に据え置く見通しです。金融政策に絶大な影響を持つエルドアン大統領が「金利(利上げ)はもはや議題ではない」との認識を示している事からも利上げの目はまずなさそうです。そうした中、中銀が「甘い」インフレ見通しを示し、頑なに利上げを拒む姿勢を打ち出すようだとリラは下落する可能性があります。ロシアとウクライナの停戦交渉に進展があればリラはひとまず反発が見込めますが、仮にそうなっても金融政策を巡る不透明感・不信感がリラの上値を抑える事になりそうです。

来週までのトルコリラ/円の見通し

予想レンジ
7.500~8.300円
基調
不安定

来週までの注目ポイント

☆3/17 トルコ中銀政策金利
☆ウクライナ情勢
・主要国株価、国際商品価格

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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