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FX/為替見通し「年初来高値更新 このままトランプ相場の高値に接近か?」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年03月12日

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目次

▼03月07日週のドル/円は年初来高値更新
▼パウエルFRB議長は利上げスピードへの道筋にヒント示すか
▼18日はクアドルプル・ウィッチング・デーも控える
▼年初来高値更新の次は118円?
▼03/14週のイベント
▼一言コメント

執筆日時 2022年03月11日 17時00分

年初来高値更新 このままトランプ相場の高値に接近か?

03月07日週のドル/円は年初来高値更新

ウクライナを巡る地政学リスクが続いているなか、世界的なインフレ高進による本邦の経常収支悪化懸念を背景とした円安・ドル高などを手掛かりとして、116.792円(執筆時点)までレンジ上限を広げました。これまでの年初来高値116.347円超えのところでは「米系短期筋の買い上げがみられた」との声も聞かれました。

パウエルFRB議長は利上げスピードへの道筋にヒント示すか

16日の米FOMCでは0.25%の利上げが既に織り込まれており、注目はパウエルFRB議長が次回以降の引き締めに対してどのようなヒントを提示するかだろう。先日の議会証言では、「インフレが高止まりすれば0.5%の利上げもあり得る」と、大幅利上げから少し距離を置く姿勢を示していたが、根強い米国のインフレ圧力を受けてその姿勢をどこまで貫けるかは微妙です。緩やかな利上げに対し焦りをにじませるようなら、投資家は早期の利上げ幅拡大への思いを強め、金融市場が動揺する可能性はあります。通常なら利上げはドル高を促し、ドル/円の117円回復を後押すことになりそうですが、金利上昇により企業業績への懸念が高まれば、株安を通じたリスク回避からドル/円が圧迫される危険はあります。

18日はクアドルプル・ウィッチング・デーも控える

株式市場と言えば、18日は米国株式市場で株価指数先物取引、株価指数オプション取引、個別株先物取引、個別株オプション取引が同時に期日を迎えます。こうした日をクアドルプル・ウィッチング・デーと呼びますが、特別清算指数(SQ)算出に伴い取引量が増加することから、株式市場の値動きが激しくなる傾向があります。地政学リスクが高い時期で先が見通しづらいうえ、FOMC後の結果を受けて米金融政策のタカ派化加速を巡る妙な思惑が紛れ込むようなら、株価動向に連動してドル/円の変動幅も広がる危険はあります。また、先日のインタビューで「日本では海外のような急ピッチの物価上昇は起きないとの認識」を示していた、黒田総裁が日銀会合後の定例会見でどのようなスタンスを示すのかにも注目が集まります。外部環境次第ですが、インフレ見通しに変化がなければ、2016年のトランプ相場で持ち上がった118.661円が意識されるかもしれません。

年初来高値更新の次は118円?

下値を切り上げ底堅い動きが継続。年初来高値(116.347円)を突破し、5年ぶりの高値ゾーンへ突入。そのため、目先のレジスタンスも薄く、さらに上昇幅を広げていきそうな雰囲気です。節目となりそうなところは、117.000円や月足ボリンジャーバンド+2σが位置する117.91円付近(執筆時点)、それと2016年12月高値118.661円あたりではないでしょうか。まずは117.000円回復を果たせるか注目です。もっとも、足元の上昇スピードが速かったこともあり下値がまだ十分に固まっていませんので、売られ始めると下落のスピードも相応に早いかもしれません。その時は、日足一目均衡表・基準線(115.605円 執筆時点)で支えられるか注目です。

【ドル円チャート 日足;一目均衡表】

ドル

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:115.00-118.00

03/14週のイベント:

03/15(火) 21:30 米国 3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
03/15(火) 21:30 米国 2月卸売物価指数(PPI)
03/16(水) 08:50 日本 1月貿易統計(通関ベース)
03/16(水) 13:30 日本 1月鉱工業生産・確報値
03/16(水) 21:30 米国 2月小売売上高
03/16(水) 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03/16(水) 27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
03/17(木) 08:50 日本 1月機械受注
03/17(木) 21:30 米国 2月住宅着工件数(年率換算件数)
03/17(木) 21:30 米国 2月建設許可件数(年率換算件数)
03/17(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
03/17(木) 21:30 米国 3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
03/17(木) 22:15 米国 2月鉱工業生産
03/17(木) 22:15 米国 2月設備稼働率
03/18(金)  - 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
03/18(金) 08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI)
03/18(金) 13:30 日本 1月第三次産業活動指数
03/18(金) 15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
03/18(金) 23:00 米国 2月中古住宅販売件数(年率換算件数)
03/18(金) 23:00 米国 2月景気先行指標総合指数

(執筆:小野 直人)

一言コメント:

ウクライナ情勢の不安定さで、相場の方向性が見極めづらくなっています。日々、ご苦労している投資家も多いと思います。迷ったら、少しマーケットから距離を置くのも一考ですよ。

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