株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっており、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。
取引規模は月間466兆円、新型コロナによる慎重姿勢増す(出所:一般社団法人金融先物取引業協会)
金先協会まとめでは月間取引金額、ポジション数ともに減少
金融先物取引業協会が18日公表した資料によると、2021年12月の店頭FX取引金額は466兆円と前月に比べ21%減少した。ポジション(建玉)計も7.5兆円となった。依然として、世界的な新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月以後の高水準を維持しているが、変異種(オミクロン株)拡大の影響で先行きが見通しづらいなか、個人投資家は積極的な取引を控えた様子が窺える。
取引金額上位の通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)が上位5つとなった。
※(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
※左軸-取引金額、右軸-ポジション計
※グラフ中のデータ単位は百万円。
FX投資家の57%が勝利、TRY/JPY(トルコリラ/円)の取引シェアは11%増加 (出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」取引者 2021年12月)
FX口座数が56万を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2021年12月のFX投資家動向を調査した。
調査対象サービス:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
調査対象期間:2021年12月1日7:00 ~ 2022年1月1日7:00
1.FX取引における実現損益
2.通貨ペア別取引者数
3.平均取引数量
4.口座の開設期間
5.FX投資家の年齢分布
6.FX口座開設者動向
1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは57.2%、マイナスは42.8%となった。プラスは前月比で7.2ポイント上昇。相次ぐ主要国の緩和策見直しにより、日本との金利差拡大をベースにした円安進行が個人投資家の追い風となったと推察する。
2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・ZAR/JPY(南アフリカランド/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)がトップ10となった。前月から順位の変動はなかった。中銀が通貨安防衛の自国通貨買い介入を続けるなか、過去最安値となる6.09円まで低下したTRY/JPY(トルコリラ/円)は、通貨下落による損失分を政府が肩代わりする預金保護措置の導入から11.13円まで急反発するなど値幅が拡大したため、取引シェアは前月比で11%増となった。
3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4万通貨(40Lot)で変わらず。USD/JPY(ドル/円)は、1Lotあたり4,700円の必要保証金(01/18時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は、約18万8千円となる。TRY/JPY(トルコリラ/円)は、1Lotあたり400円必要保証金(01/18時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は、1万6千円となる。
※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。
4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均93カ月(7年8カ月)となった。
5.FX投資家の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が34%と最多で、次に50代、30代と続く。性別は、男性が79.3%と前月から1ポイント増加した。
6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、30代が最多となり、続いて40代、50代、20代の順となった。新規口座開設者は、40代、50代の口座開設者が増加した一方、20代、30代は伸び悩んだ。
まとめ
足元では個人投資家の積極性が後退している節もありますが、コロナ禍からの経済復興を旗印に、依然として2020年3月以降の高水準を維持しております。
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