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FX見通し「ドル/円、一目雲上限割れなら112円半ばへ後退」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年01月15日

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目次

▼10日週のドル円は113円台へ下落
▼セオリー通りには行かない
▼日銀展望レポートが円高の燃料か
▼上昇チャネル下割れで、112円後半への調整も
▼1/17 週のイベント
▼一言コメント

ドル/円、一目雲上限割れなら112円半ばへ後退

10日週のドル円は113円台へ下落

市場はパウエルFRB議長の公聴会を控え年3回から4回への利上げを織り込む動きとなりドル買いが先行。しかし、同議長の発言からは目新しい材料が出ず、その後は利食い売りが優勢になりました。また、公聴会の翌日に発表された米消費者物価指数も全体的に市場予想を上回る結果になり、早期のバランスシート縮小観測から株式市場の調整が強まると、ドル/円は昨年12月21日以来となる113.64円レベル(執筆時点:1/14 15時)まで下げました。

セオリー通りには行かない

一般的には、長期的にみれば「利上げ=通貨高」の関係が成り立つとされています。しかし、目の前の光景は必ずしもそうなっていません。歴史を振り返っても、2004年6月から2006年6月(17回連続の利上げが行われ、FF金利は5.25%へ)、2015年12月(0.5%へ利上げされた後、約1年利上げは停止され2016年12月に再開)からの利上げ局面においては、対円でドルが上昇する場面はみられましたが、多くの通貨に対してドルは下落しました。
当時を振り返ってみますと、2004年のときは米国の旺盛な消費を受けて新興国が輸出を伸ばし他通貨で円安が進行したことが幸いして、ドル/円は下値を支えられました。しかし、2015年のときは、中国株式の大幅下落が世界に波及した「チャイナ・ショック」が薄らぎ始めた時の利上げで、資源国通貨を中心に円買いが進みドル/円は2016年6月に98.80円付近まで下げています。今回は世界銀行が今年の成長見通しを下方修正するなど、2015年のような状況に近いのかもしれず、ドル円の方向性は警戒したいです。

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図表1.米国の直近の利上げ時期とドル円推移

日銀展望レポートが円高の燃料か

そして、18日に公表される最新の日銀展望レポートもドル安・円高の燃料となる危険があります。インフレ見通しが上方修正されるとの見方があるなかで、想定以上の上昇幅となれば短期的に日米の金利差縮小が意識されることもあるでしょう。これだけ米金利上昇バイアスへの材料が豊富なのに、ドルの上値が重い展開をみせ付けられると、わずかな円買い材料でも参加者が反応してくる危険はあります。ドル円は中長期で日米金利差をベースに120円方向を目指すと考えていますが、これだけ上値の重い展開を見せられると正直、目線を下げざるを得ないのではないでしょうか。また、本格化する米企業決算の内容にも注意が必要したいです。

上昇チャネル下割れで、112円後半への調整も

昨年9月22日安値109.122円を起点とする上昇チャネルの下限を割り込み、日足一目均衡表・雲上限(113.633円)の節目に到達。ここでサポートされれば、今後、切り上がる同雲を支えに114.50円回復を目指す期待もある。しかし、この節目を下回れば、109.122-116.347円の上昇幅の半値押しとなる112.734円アラウンド付近のサポート力を確かめに行く展開もあるかもしれません。

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図表2.ドル/円-日足、テクニカル-一目均衡表 出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
USD/JPY:112.70-114.70

1/17 週のイベント:

1/17(月) - 米国 キング牧師誕生日で休場
1/17(月) 08:50 日本 11月機械受注
1/17(月) 13:30 日本 11月第三次産業活動指数
1/18(火) 未定 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
1/18(火) 未定 日本 日銀展望レポート
1/18(火) 15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
1/18(火) 22:30 米国 1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
1/19(水) 22:30 米国 12月住宅着工件数
1/19(水) 22:30 米国 12月建設許可件数
1/20(木) 08:50 日本 12月貿易統計(通関ベース)
1/20(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
1/20(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
1/20(木) 22:30 米国 1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
1/20(木) 24:00 米国 12月中古住宅販売件数
1/21(金) 08:30 日本 12月全国消費者物価指数(CPI)
1/21(金) 24:00 米国 12月景気先行指標総合指数


(執筆:小野 直人)

一言コメント:

東京都の1日当たりの新規感染者が3000人を超え、オミクロン株への脅威が身近に感じられる昨今。対策を講じるのが難しい部分はありますが、できる限り予防対策を講じて乗り切れるようにしたいです。

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