足元の円安は想定内
足元の円安について、昨年からの流れを引き継いだものなので驚きはない。
円安進行の理由として、以下3点が挙げられる。
・旺盛な個人の外貨投資意欲
・本邦12月貿易収支(通関ベース)の赤字が1兆円に迫る
・本邦12月の経済指標の好結果による日本株見直しの流れ
ここからの見通し
こうした流れが続けば一段の円安が予想され、ドル/円は2022年4月に120円に向けて上値を伸ばす可能性がある。
注意点
足元のドル/円の動きはボリンジャーバンド+3シグマに迫る動きとなり、やや過熱感が感じられる。
こうした中、本邦政府要人からの円安けん制発言が出るようなら、ドル/円が調整に入る可能性はあるものの、大元の流れは変わっていないので下げても一時的とみる。
また、2~3月は本邦からのリパトリの動きが出やすい時期ではあるが、国外で儲けが出ていないとその動きは起こらないため、どの程度リパトリの動きが出るのか不透明である点も留意したい。
需給面では4月や8月は円高になりやすい傾向があることも押さえておきたい。もし4月までにドル/円が120円に達しないようならば、秋までは120円が遠のくことも考えられる。
【ドル/円 日足チャート】
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FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。
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