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FX見通し「利上げとオミクロンで流動的、入札警戒か」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2021年12月04日

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目次

▼ドル円は7週間ぶりに112.50円台まで低下
▼米FOMC待ちのなか、入札に警戒
▼他通貨ペアの方が手掛けやすい?
▼112円割れの支持帯が機能するかどうかがポイント
▼12/06 週のイベント:
▼一言コメント

利上げとオミクロンで流動的、入札警戒か

ドル/円は7週間ぶりに112.50円台まで低下

11月29日週は、コロナ変異種「オミクロン株」を巡る不安が後退したことで113.95円まで買いが先行しました。しかし、再び同ウイルスに関する悲観的な話題が広がると112.53円まで下落幅を拡大。その後、ショートカバーで下値を切り上げるなか、パウエルFRB議長がインフレに対する「一過性」との言葉を封印する姿勢を示したため、113.70円付近まで急騰する場面もありましたが、見通しの不鮮明さは払しょくされず。112円後半へ押し戻されるなど上値の重さを引きずる格好になりました。

米FOMC待ちのなか、入札に警戒

パウエル米FRB議長のタカ派転換で、14-15日の米FOMCではテーパリング加速の議論が活発になりそうです。今回は資産購入額の減額幅拡大はなくても来年1月には決定される可能性があり、当局へのタカ派スタンスはなくならんでしょう。大手外銀も続々とテーパリングの終了時期を前倒して来年の米利上げ回数見通しを引き上げています。米金利への上昇圧力はくすぶっています。

また、7~9日実施される3・10・30年債の入札が低調(金利上昇)な結果に終わり、結果として金利上昇圧力をさらに高めることも考えられます。新型コロナ変異種を巡り市場が神経質で安全資産と目される米国債への資金逃避から米金利に対する抑制力はあるでしょうが、相対的には米金利低下余地は限定的とみられるため、ドルの下値も限定されると考えます。基本線はドル買い優位といったところでしょうか。

他通貨ペアの方が手掛けやすい?

もっとも、コロナ関連のネガティブなヘッドラインや連邦債務上限問題の混乱を嫌気して、株価の下落が大きくなった場合は同時に円も買われるためドル円の強弱は少し読みづらいです。大きく下押しする場面では、注意しながら押し目を少額ずつ買い拾いう感じ程度に取引を手掛けたいところです。リスク回避のドル高・円高で迷うのなら、いっそリスク回避時には他通貨、例えばユーロ/ドルでのユーロ売り・ドル買い、豪ドル/米ドルでの豪ドル売り・米ドル買いを検討するなど目線を変えてみるのも面白いかもしれません。

また、順番が逆になりましたが、12月3日の米雇用統計については、雇用拡大の流れは継続する見通しですが、インフレ圧力のすう勢を見極める上で労働参加率の数字に注目したいです。この部分が低水準に留りインフレ加速感が強まるようなら、FRBのタカ派スタンスがもう一段上がる可能性があります。

112円割れの支持帯が機能するかどうかがポイント

ドル/円は上値を切り下げてきており、買われ過ぎ傾向から今度は逆に売られ過ぎ感が少し強まる格好になっています。短期的には自律反発も期待いても良いのではないでしょうか。111.90円付近の日足一目均衡表・雲の下限や、少し下側を上昇中の90日移動平均線が支持体となるかが着目されます。

ここで踏み止まれば、114円台回復もあり得るでしょう。逆に割り込むようなら、一旦、買いポジションは撤退して9月22日安値(109.12円)からの上昇幅の61.8%押しレベルの111.50円付近まで買い仕掛けを待ちたい。

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ドル/円-日足、21日線乖離;出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
USD/JPY:111.50-114.50

12/06 週のイベント:

12月07日(火) 08:30日本 10月全世帯家計調査・消費支出
12月07日(火) 08:30日本 10月毎月勤労統計調査-現金給与総額
12月07日(火) 14:00日本 10月景気一致指数(CI)・速報値
12月07日(火) 14:00日本 10月景気先行指数(CI)・速報値
12月07日(火) 22:30米国 10月貿易収支
12月07日(火) 22:30米国 7-9月期四半期非農業部門労働生産性・改定値
12月08日(水) 03:00米国 3年国債入札
12月08日(水) 08:50日本 10月国際収支・経常収支
12月08日(水) 08:50日本 10月国際収支・貿易収支
12月08日(水) 08:50日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
12月08日(水) 14:00日本 11月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
12月08日(水) 14:00日本 11月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI
12月09日(木) 00:00 米国10月JOLT求人数
12月09日(木) 01:00 米国10年国債入札
12月09日(木) 08:50日本 10-12月期四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数(BSI)
12月09日(木) 22:30米国 前週分失業保険継続受給者数
12月09日(木) 22:30米国 前週分新規失業保険申請件数
12月10日(金) 00:00米国 10月卸売売上高
12月10日(金) 01:00米国 30年国債入札
12月10日(金) 08:50日本 11月国内企業物価指数
12月10日(金) 22:30米国 11月消費者物価指数(CPI)
12月11日(土) 00:00米国 12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
12月11日(土) 04:00米国 11月月次財政収支


(執筆:小野 直人)

一言コメント:

この時期はどうしても来年の運勢や干支が気になるものです。物の本によると、2022年は『壬寅(みずのえ・とら)』で「陽気を孕み、春の胎動を助ける」とのこと。生命力に溢れ華々しく生まれるイメージだそうで、前向きな年への期待が高まります。偶然なのでしょうが、ちょうど60年前、プロ野球では阪神タイガースがセリーグを制覇しています。『虎党』にはホントに待ちきれないでしょうね。

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