23日から24日の振り返り
＊11/23、年初来対円で35％（8.45円）、対ドルで71％（13.4731）下落したあと、中銀総裁・大統領の会談(内容公表せず）があり下げ止まる。
＊翌11/24は中銀総裁が「過剰な動きがあれば介入も行う」との発言でさらに戻すも10円にはのせず
トルコもG20のメンバーなので「為替は市場に任せ介入しない」の原則は守る。11/24も実弾は出ていない模様
ただG20には「為替を安くして経済の競争力アップには使わない」という原則もあるので、大統領の発言は問題あり
＊外貨準備は介入で使用して枯渇危機と言われた400億ドルから800億ドル台へ増加しているので少しは介入出来る
ちなみに外貨準備では南アは500億ドル、メキシコは2000億ドル程度ある。外貨不足を埋めるためカタールや中国とスワップ協定を結んでいる
＊大統領の自負は今年の成長率見通しが9％にもなることだ
＊株価指数は史上最高値更新
＊8-9月は経常収支が黒字化（ただ旅行収支の黒字であり一時的、貿易は自動車輸出減少と原油高で赤字のまま）
＊大統領の強硬策(利下げとリラ安容認）は支持率低下があり2023年の総選挙へ向け挽回したいところ
ただリラ安には物価高となり国民の不満も高まり反政府デモも続いている
＊大統領のインフレ対策は政府管理の格安スーパーを設立したことと、無謀な値上げの監視である
＊2016年のクーデター未遂事件から反政府派への締め付けは厳しい。
反政府派の不満は高まっているので何かが起きても不思議ではない
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野村雅道 氏FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行（現三菱UFJ銀行）入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務（主に中南米融資）、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。
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