トルコリラ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
☆中銀政策委員を大統領が解任
☆利下げ観測高まる
☆中銀の信認低下
トルコリラ/円は年初来安値を更新
エルドアン大統領が中銀の政策委員3人を解任した事で14日早朝に急落。
解任された副総裁を含む3人は利下げに難色を示していたとされており、解任によって追加利下げの可能性がきわめて高まりました。
加えて中銀への政治介入でトルコ中銀に対する市場の信認が著しく低下したためリラ安を加速させる事になりました。
この間、原油価格の高止まりなどで円の軟調推移が続きましたが、リラはそれ以上に軟調でリラ/円は19日に昨年11月以来の安値となる12.150円前後まで下値を切り下げました。
その後は買戻しの動きも見られましたが、12.30円付近で頭打ちとなっています。
注目ポイントはトルコ中銀
問題のトルコ中銀の金融政策決定会合が21日に行われます。
政策金利の発表は日本時間20時の予定となっています。
市場予想では17.00%への利下げを見込む向きが多く、一部のエコノミストはより小幅の17.50%への利下げを予想しています。
一方、18.00%に据え置くとの予想は皆無となっています。
利下げ自体は織り込み済みと見られるため、リラ相場の大きな材料にはならないかもしれません。
ただ、インフレが高止まりする中にもかかわらず、大統領の意向に沿って追加利下げに前向きな姿勢を示すようだとリラ売り圧力が増す事も考えられます。
トルコ当局によるリラ買い介入観測もくすぶっているだけに、いずれにして当面のリラ/円相場は不安定な値動きが続く公算が大きいと考えられます。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
11.750~12.450円
基調
下値警戒
来週までの注目ポイント
☆10/21 トルコ中銀金融政策決定会合
・国際商品価格 主要国株価
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